偏差値60の壁なんてない

中学受験のサポート歴20年以上の経験から、心構えや考え方を公開します。

秋からの100日の過ごし方(3)偏差値を5ポイント上げる基本的な考え方

1月10日まであと84日、2月1日まで106日。合不合も残り2回ですね。今日は100日の過ごし方の最終回です。

偏差値を1上げるには、たった1問できれば良い(但し完璧に)。

この時期に偏差値が足りない子には「偏差値を1ポイント上げるには1問完璧にすれば良い」って表現を使います。もちろん、たった1問勉強して上がるわけではありませんが、目的を明確にすることで進みやすくなる効果は侮れません。

まず、合格判定80%・50%・20%の偏差値幅は概ね7〜10ポイントなので、5ポイント上げれば20%の子は50%≒入学者の平均偏差値に届くし、50%の子は80%クリア。なので、偏差値が足りない場合は、まず5ポイントアップを考えます。

合不合の4教科偏差値は、1ポイントあたり6点刻みが普通で、算数の配点が1問6点。なので、1問正解が増えると、1ポイント上がるわけです。5ポイントなら30点ですね。

合不合やSOは、中学受験に必要な範囲をかなり広くカバーしています。だからこそ偏差値の信頼性も高い。週テストやテキストも組み合わせて、模試の得点に必要だった問題をやり込むことで、実力を上げることは可能です。例えば第5回合不合までの範囲を仕上げても第6回で偏差値が5ポイント上がるとは限らないけど、受験までには間に合いますね。

模試で高偏差値を取ることが最大の目的じゃなく、入試に間に合えば良い。既に足りている場合は、違う範囲の模試でもその位置をキープすることを目指せば良いけど、足りていないなら「入試までには出来るようにする」って意識が大事。何度か書いたけど、本番以外の週テストや模試は、弱いところを見つけて改善するための検査です。 


秘密偏差値

追い上げる状況の時は、自宅で取る「秘密偏差値」という表現でスコアアップを目指します。みんなには内緒で実は出来るってやつ。内容はただの模試のやり直し、過去に戻って同じ模試を受ければ偏差値○○だった、ってだけ。問題知ってて、出来るまで何度でも解説受けてやり直しだから出来て当然ですが、効果は確実にあります。

過ぎた模試で、答えを知ってから点が取れるようになっても意味ないのでは?と心配する親御さんがいますが、週テストでも模試でも、もっと言えば入試でも、中身はそう変わりません。幾つかの問題の授業やテキストに取り組み、似たような問題のテストを解き、それで偏差値やクラスが決まり、それを繰り返して学力をつけていきます。

それに、テキスト自体が各校の入試問題から抽出した過去問題集でもあります。塾が色々な学校の過去問を分析してテキストを作り、それを解説しているのが授業で、それが身につけば大半は解けるのが入試。理解した問題を解けるのは当たり前で、その当たり前を身につけるのが受験の仕組みです。ちょっと量が多いので小学生にはきつい闘いですが、別に天才も奇跡も要らない。やり切れるかどうかの勝負です。

まずは偏差値5アップ、合不合の得点にして30点程度を目安にセットを組むのがオススメ。その回の平均点によりますが、合不合だと大体30〜35点くらいです。算数は1問6点で2問、国理社でも各6点取れば、5ポイント上がるわけですね。算数4問+理科1問とか、好きな組み合わせで構いません。


目標ラインの設定

以前も書きましたが、入学する子の偏差値と50%偏差値はほぼ同じ。例えば麻布の80偏差値は67ですが、50偏差値は62くらい。合否は半々だから心配だけど、合格すれば周囲の麻布生と比べて遜色ない学力です。まずはこの50%ラインをクリアしましょう。もちろんお好みで、目標は80%超えでも+5ポイントでも良いです。

補足:合格者の平均偏差値は、80SSと50SSの間の50SS寄りになります。また、辞退者の多くは上位で、入学者の平均偏差値は更に50SSに寄ります。→入試では、持ち偏差値の順番通りに入るとは限らない。

予習シリーズでもプリントでも、授業を聞いたり解説を読み、問題を解いたら答えを見て、出来るまでやりますね。で、ほとんどそっくりな問題をその週にテスト。それで実際に、問題を解く力がついていく。例題・類題、基本問題、練習問題、応用・発展問題。これらの分類と、正答率の分布はかなり近いです。

模試は年数回のチャンスで、その偏差値と合格実績が一致するように、バランスを考えて作られています。そして、競う相手の出来がわかることが、テキストより優れているところ。模試で目標偏差値を超える得点を取れる分まで間違った問題をやり直すことは、必ず力になります。

例えば算数なら、解答や解説があれば次は出来そうな問題を2問と、正解したけど正答率が低い問題を合わせて3〜4問選びましょう。次に、選んだ問題と同じ範囲の週テストで、似た問題を探します。同じような問題を同じように間違っているパターンが多いですね。最後に、テキストからも同じように抽出して、合計10〜20問。問題のダウンロードやスキャン切り貼りで、直に書き込めるプリントテスト形式にするのがオススメです。

これを、解説や模範解答をそのまま書けるくらい読み込み、不明点は親や講師に聞いてわかるまでやるのが1周目。1問3〜5分かけて、30分〜1時間半くらい。毎日30分だと1日〜3日ですね。次は時間を区切って解く。合不合は50分で6点25問なので、1問2分が基準です。プリント1セット15問として30分ですね。間違った問題は理解のやり直し。2回正解したら外して、全部無くなるまで繰り返します。

ポイントは、最低でも週3回やること。時間が出来た時に回すのではなく、優先的に時間を割り当てます。全部仕上がったら、模試の問題を時間通りに解いて、得点出来ることを確かめましょう。模試の時には出来た問題を間違うこともありますが、それも次の周回に組み込むだけ。

6回分の合不合の全てで目標偏差値を取れるように仕上がったら、同等の力はあります。余裕があれば、組分けなど別の模試でも同様に。12月までの模試の全てを無駄にせず、1月に仕上がりきるように着々と埋めていきましょう。

目標に到達した模試は、評価シートを書き換えてプリントしたものを渡したり、小さな賞状を用意したりします。賞状用紙は送料込み100枚で3,000円とか、10枚入り2〜300円くらいで手に入りますし、賞状用紙のイラストをダウンロードして、文字を入れてプリントしても良いです。1枚目はイラストACで無料DLできるイラストを使用しています。

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学校に通い、塾のペースも維持しながら仕上げていくのは、時間の配分もなかなか大変です。義務教育なので学校には通うべきですし、塾も厚みを増す時期なので、そうそう削れない。でも、弱点克服や得点力強化は、自分専用。状況によっては、塾や学校を休ませることも視野に入れます。

実際には滅多なことでは休ませませんが、一番大事なことがコレ、次はコレ、という意識や優先順位を家族で共有し、それを受験までブレなく守り続けることは大切です。


周回の内容と時間配分

毎日1時間半〜2時間くらいは、自分にフォーカスした時間を確保していくことを勧めます。もちろん、塾の宿題や復習もあるでしょうが、塾だけにペースを任せることを、少しづつ減らしていく時期です。例えば以下のような感じで、周回していく内容を決めてください。

算数は、先述の模試の目標偏差値突破と関連問題。徹底的に周回して、何割かは問題を暗記してしまっても良いです。これさえ出来れば、という意識を持ち、それを身につけることで、穴を埋め切りましょう。これに30分。

国語は以前も触れたように時間がかかりますが、地力の強化で書いたタグつけとマッピング、選択肢からの理由づけは短期間でも「論理立てて考える」トレーニングになるので、毎日1〜2問で良いので続けましょう。ここも30分。

計算は、満点まで繰り返す。漢字と用語系は、完璧に覚えきることを目指します。毎日何ページやって何周するのか。ここに30分〜1時間。

国語の漢字ことわざ、社会の地歴、理科の生物などの記憶系のテキスト。これまでに1〜2周は通しているはずですね。これを10、11月の2ヶ月で仕上げる予定を立てます。コアプラスや四科で満点とか、目標をセットします。締め切りは11月末に設定し、日々分割して進めていく。11月末に仕上がり確認のテストをやって、そこから年末までに漏れを仕上げる。12月はこの仕上げと、公民の時事ニュース系に時間を割きます。1月にはそれまでやったことを回していきましょう。

子供には、記憶の家を建てる話をします。家は一部屋づつ作るのではなく、大きく基礎、建物、内装と仕上げる。今までが土台や基礎で、11月までに家を建て、12月に内装を仕上げる。1月には入居して、勝手知ったる我が家にする、と。

仕上げのポイントは、問題→答え、答え→問題の双方向でやること。答え→問題は、単純に解答をプリントして設問を書いていく形や、口述していく形で構いません。時間をかけて丁寧にやるというより、軽くペラペラ喋りながらポイントとなる語句を含むことが出来るように取り組みます。

難関校なら、なぜそれが起きたのか、ということをブロックごとにメモ書き。問題を解くついでに書くのを積み上げます。テストとして時間を区切り、余り時間で書き込む。で、書くべき知識を書ききれなかったことにツッコミを入れ、時間が足りなかった、というやり取りをする。この時間の圧をかけながらベラベラ喋るように書き出す練習は、短期間で厚みを出すのに有効です。ただ、どんなにやっても1回では忘れるので、繰り返すことが大事。

塾の授業からは、携帯用の見直しノートを作ります。1日分を1見開きで、塾では見出しだけ書いてきて、前日の授業を思い返しながら、学校の休み時間や隙間を使って書き込んでいくのがベスト。雰囲気や性格によっては学校では出来ないので、その場合は家で書き込む時間を確保しましょう。時間は15分くらいで良いです。授業中のノートやプリントを参照しても構いませんが、書き写す感じではなく、思い出す補助として使うこと。

過去問は1年分に3〜4時間、直しに2時間として5年分で30時間。ピックアップした問題と、類似の問題で10時間。仕上げに1〜2年分を解いて10時間で、合計50時間。これを2校分で100時間。他の学校は解くのと不正解ピックアップを3〜5校分、15〜25時間。合計で120時間くらいは過去問にかけることが多いです。最低でも80時間くらい。

1月に120〜180時間くらいは勉強時間を取れるので、そこから40時間を確保すると、年内に80時間分くらい消化しておきたいですね。過去問は出題形式とペース配分に慣れるための練習なので、特に年内の出来にはあまり一喜一憂しない方が良いです。似た問題が出たら解けるように、模試と同様のやり方で仕上げていきましょう。


運動と睡眠を大切に

夜遅く、23時や0時近くまで勉強する子もいるようですが、睡眠を削るのは集中力や記憶力、成長や進学後の生活を考えても薦められないので、睡眠は確保した上で可処分時間で集中することを大事にしていました。何時間の睡眠が必要かは個人差がありますが、昼間眠そうとか、顔色が悪くなるようなのは絶対に避けたほうが良いです。

短期の合宿などでは追い込みもアリですが、それ以外は普通に寝起きして、使える時間で集中した方が良い。起床時間も、一番早く家を出る入試に合わせて、いつもの時間に起きて行けば間に合うリズムにしておくのがオススメ。

就寝の2時間前までに食事を済ませ、1時間半前までに入浴。照明は暖色系に変え、入浴以降はスマホなどのディスプレイは一切見せないようにしましょう。寝る前の歯磨きなどは、洗面所の照明もテーブルランプなどを置いたりして、薄暗い方が良いです。天井照明の蛍光管を暖色にしたり、手持ちのスタンドに調光器を付けたり、照明の工夫は雰囲気づくりにもなるので、挑戦してみてください。

また、小学生でも運動不足は集中力や能率の低下を招くので、軽めの運動を取り入れるようにしていました。野球や剣道経験者なら素振りとか、サッカーの子はリフティングとか、屋内で出来る踏み台昇降でも十分です。

踏み台昇降は通常より低い階段程度の段差でも良いので、リズムに合わせて10分程度。音楽でも良いですが、リズム音に重ねて地歴公民などの用語クイズを録音しておいて、それに答えながら運動する形は楽しんでやる子も多く、休憩ごとに踏み台昇降クイズにしていることもありました。

体育や通塾時の徒歩などもあるし、必ず毎日などと気張らなくても良いので、塾のない日は運動してから入浴などの形で少し体を動かしましょう。

 

 

千葉県で停電している地域の避難所

10月17日:千葉県の地域的な停電は解消されました。最終更新分は参考として残しておきます。

10月16日6時:現在も千葉県内で2,200軒、神奈川なども含め5,400軒で停電が続いています。解消地域の避難所等の情報は削除していきます。

10月13日17時:現在も千葉県内で7万軒以上、神奈川なども含め11万軒近くで停電が続いています。停電解消まで更新は続けますが、今後は屋根の修理などに伴う落下などの怪我にも十分に注意してください。

既に千葉県など各地で停電が発生しています。避難所も開設されているけど、暴風域に入ってからの移動はとても危険なので、近くの安全な場所や屋内の高いところに避難しましょう。避難所では、水・食料や寒さ対策は各自で備えておくこと。

河川の氾濫の危険は現在高まっていて、台風通過後も暫くは続きます。水が出た情報があった場合、外に出るのは非常に危険なので、高い階に移動するなどして安全を確保しましょう。流れのある水が膝の高さまで来ると、自由には動けなくなります。

現時点からの避難は勧めませんが、河川の氾濫などの情報と住まいの状況によってどうしても移動の必要がある場合は、衣類はジップロックなどの密閉できるビニール袋に詰め、空のペットボトルも一緒に2本くらい入れたリュックを背負っておくと、万一の場合の浮きになります。

ガラスが割れた時の屋内では浴室やトイレなど壁とドアに囲まれた空間の方が安心感がある場合もありますが、押し開きの扉だと前に物が倒れてきたら脱出不可能になります。ドアの構造や家具の配置なども考え、閉じ込めにならないように注意してください。

停電戸数の多い地域の避難所の情報は以下の通りです。既に避難所でも停電や破損などの被害が発生しているので、最新の情報を元に十分に注意して移動しましょう。

繰り返しになりますが、暴風による転倒や飛来物の危険だけでなく、流水に足を取られたり、側溝などが見えずに落ちる危険も非常に高くなっているので、現時点での夜間の避難は勧められません。台風通過後、停電の回復を待つ間の参考用として載せておきます。

 

五十音順
か 鴨川市 | 君津市 | 鋸南町
た 館山市
は 富津市
ま 南房総市

  

                                            

館山市 16日6時現在 停電約800軒

https://www.city.tateyama.chiba.jp

避難所
菜の花ホール 北条1735・24-1515
旧神戸小学校 犬石1496-1・28-0220

携帯電話充電 充電器持参
9:00〜17:00
市役所本館1階ロビー・旧神戸小学校・コミュニティセンター(中央公民館 14日,20日,22日(火)は休館)

海上自衛隊 館山航空基地 15:00〜19:00
トータルボディケア J-1 10:00〜22:00(日曜休)
東京都立墨田川高校 楽水寮 10:00〜19:00

無料電話 市役所本庁舎前に設置されている公衆電話

入浴 タオル持参
海上自衛隊 館山航空基地 15:00〜19:00
トータルボディケア J-1 10:00〜22:00(日曜休) 21:30までに入場
セントラルスポーツクラブ館山 〜18日 9:00〜23:00
小学生以下利用の際には同姓の方の付き添いが必要

 

                                            

南房総市 16日6時現在 停電約700軒

http://www.city.minamiboso.chiba.jp/0000012696.html

母子福祉避難所
千倉保健センター(千倉町瀬戸2705−6) 乳幼児、妊産婦対象

 

避難所 携帯電話充電、Wi-Fi利用可能

富浦地区 富浦中学校修武館
富山地区 富山ふれあいコミュニティセンター
三芳地区 三芳農村環境改善センター
白浜地区 白浜コミュニティセンター
千倉地区 ちくら介護予防センターゆらり
丸山地区 丸山公民館
和田地区 和田コミュニティセンター

 

携帯電話充電 充電器等持参

市役所本庁舎別館1

 

給水 9:00〜17:00
和田地区 和田コミュニティセンター
丸山地区 丸山地域センター

 

入浴 タオル等持参
ちくら介護予防センターゆらり 14日〜16日 10:00〜20:00
海上自衛隊館山航空基地 14日〜近隣市内停電復旧まで 15:00〜19:00

 

 

                                              

鴨川市 16日6時現在 停電約500軒

http://www.city.kamogawa.lg.jp

携帯電話の充電 充電器持参 受付は終了1時間前まで
鴨川市役所1階ロビー 8:30〜17:15
主基公民館・太海公民館・コミュニティセンター小湊 9:00〜16:00

 

臨時給水所 容器持参 9:00〜17:00
水道局駐車場(市立図書館となり・横渚1342-2)
長狭分遣所前(金束1-1)
曽呂郵便局前(仲町579-3)

 

ブルーシート、土嚢袋の配布

1世帯当たりブルーシート1枚、土嚢袋12枚まで
10月13日(日)〜18日(金) 9:00〜16:00
各公民館、コミュニティセンター小湊

 

入浴 15日 停電地域の鴨川市民、タオル持参、電話問い合わせ不可

鴨川ホテル三日月 停電が解消されるまで 午後3時〜午後9時
入浴場所 スパ三日月内浴場(プールは使用不可)
※駐車は、必ずローソンわきの駐車場へお願いします。

鴨川グランドホテル 午後2時から午後8時まで

県立鴨川青年の家(太海122-1)詳細はPDF参照

鴨川市福祉センター(八色866) 停電が解消されるまで 10時〜15時

 

                                              

富津市 16日6時現在 停電約200軒 

https://www.city.futtsu.lg.jp

携帯電話充電 充電器持参 9:00〜17:00
富市役所1階ロビー、市民会館、中央公民館、富津公民館

富津市役所防災安全課 0439-80-1266

 

                                              

鋸南町 16日6時現在 停電100軒未満

http://www.town.kyonan.chiba.jp/kyonan/information/information16395/

避難所
老人福祉センター 鋸南町上佐久間66

土のう袋・ブルーシート・布テープの配布 8:30〜17:15
役場本庁、保健福祉総合センターすこやか、老人福祉センター

携帯電話充電 充電器持参 8:30〜16:00
役場本庁、保健福祉総合センターすこやか

 

                                                

君津市 16日6時現在 停電100軒未満

https://www.city.kimitsu.lg.jp/

避難所は閉鎖

携帯電話充電 充電器持参 15日17時まで(受付16時まで)

清和行政センター・小櫃行政センター・松丘コミュニティセンター・亀山コミュニティセンター

 

 

 

 

合不合の実施日時と会場の変更

13日の合不合は午前は開催中止で、午後や翌14日に変更。公式で告知も出ています。

 

同会場で午後にスライドする所のほか、芝→浅野のように会場も遠くに変更になる所もあるので、確認しておきましょう。PDFも上履きの持参有無など随時更新されているので、明日も内容を確認するなどして問題ないようにしてください。

https://www.yotsuyaotsuka.com/IWS_image/itiran/2019goufugou04.pdf

 

現時点での会場変更は、ざっと以下の通り。停電や公共交通機関に被害が出た場合など、また変わるかもしれないので、最新の情報を公式で確認してください。

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塾別偏差値2020年度版(女子)2019秋 SAPIX/四谷大塚/日能研/市進/首都圏模試

SAPIXの第1回合格力判定SO、四谷大塚の合不合第3回、日能研の8月15日時点のR4の変更点を反映させた塾別偏差値の一覧です。 

→塾別偏差値2020年度版(女子)2019秋はこちら 

→塾別偏差値2020年度版(男子)2019秋はこちら

男子ほど傾向が揃っていない印象で、SAPIX四谷大塚で上昇しているのは法政第二1回、法政第二2回、都市大等々力S特選1回の3入試。四谷大塚日能研で上昇しているのは恵泉女学園1回、都市大等々力S特選2回、光塩女子2回、品川女子2回の4入試、SAPIX日能研で上昇しているのは大妻2回のみとなっています。

 

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SAPIX_偏差値変動

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四谷大塚_偏差値変動

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日能研_偏差値変動

 

次は日程順。3つの塾で偏差値の出ている入試を掲載しています。1月校では栄東東大と市川が微減、開智と芝浦工大柏が微増。2月1日の上昇は4件、2月2日は計12件で上昇が見られ、2月2日午後が9件、2月1日午後が8件となっています。例年通り、女子の方が堅実な傾向ですね。

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1月校

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2月1日

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2月2日

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2月3日

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2月4日

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2月5日

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2月1日午後

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2月2日午後

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2月3,4日午後


全一覧のPDFは下記にあります。

 


塾別偏差値2020年度版(男子)2019秋 SAPIX/四谷大塚/日能研/市進/首都圏模試

SAPIXの第1回合格力判定SO、四谷大塚の合不合第3回、日能研の8月15日時点のR4の変更点を反映させた塾別偏差値の一覧です。

→12月3日公開の最新版はこちら

→塾別偏差値2020年度版(女子)2019秋はこちら

 

 

まずは変動した学校を塾別に。6月時点と比べ、SAPIXで15、四谷大塚で33の入試で変動があり、日能研は少なめ。変動の主な要因は、併願人気の高さです。

午後に引っ張られたのと東大実績も効いているのか、巣鴨と世田谷はSAPIX四谷大塚の両方で難化予想。立教池袋明大中野、法政第二も両方で上昇、中央大附属横浜と学習院も一方で上昇で、附属校人気も衰えない様子です。法政第二は日能研でも上昇した唯一の学校ですね。

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SAPIX_偏差値変動

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四谷大塚_偏差値変動

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日能研_偏差値変動

次は日程順、3つの塾の模試に載っている入試だけの表なので、SAPIXの偏差値表に載っていない入試などは外してあります。例えば2/3午後の暁星は、四谷大塚では57(2日入試+2)、日能研では56(同+3)に設定していますが、SOの公開表にはまだ出ていません。

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1月校

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2月1日

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2月2日

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2月3日

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2月4日

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2月5,6日

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2月1日午後

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2月2日午後

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2月3,4日午後

 

全一覧のPDFは下記にあります。


秋からの100日の過ごし方(2)やることを自分に合わせて選んでいく。

ここから直前期までは、塾で取り組む問題の難度と量もなかなかのもの。全てのテキスト、プリント、宿題を完璧に仕上げると、志望校合格どころか、最高点や満点を目指せるくらいの量だったりします。

もちろん余裕があれば全部仕上げても良いけど、合格を目指す上では全部をこなす必要はありません。宿題には、自分は出来る問題や出来なくても困らない問題も含んでいるのも、無駄な負荷になる理由です。

必要な分だけやりたいわけですが、この取捨選択自体も難しいので、まずはざっくり時間を切り分けるのがオススメ。先に自分に必要な分を確保して、塾のことは可能な範囲で回していくようにシフトしていきます。

 

時間配分

時間配分の目安には、第一志望の偏差値と、6年生の模試の平均偏差値を比べましょう。四谷で現時点なら組分けと合不合3回分ですね。志望校の偏差値が80%で67、50%で62、20%が57の場合を例に考えます。

平均偏差値64以上くらい、判定が60%以上なら順調です。これまでの方法でしっかり目標に近づいているので、大幅に変えることはありません。塾の戦略に乗って対策を詰めましょう。気をつけた方が良いのは、過去問対策や難問に囚われて基礎や周回を疎かにすること。可処分時間の2割は基礎と周回に使うことを心がけ、用語や計算などの基礎、自分用の見直しノートなどを毎日続けましょう。

以前の記事にも書いた、夏期講習のプリントなども含め、塾の他に今週は何を周回するか、習熟度のチェックはどうやるか、という目標を刻んでいくと良いです。10〜12月の模試でも偏差値は多少変動すると思いますが、間違った問題や失敗の原因を詰めるだけで良いので、バランスを崩さず、着実に定着度を上げていくことを心がけましょう。

偏差値61〜63くらい、40〜50%ならまずまず。同じ学力の子が2人に1人は落ちるのは怖いですが、合格すれば同級生の中で普通レベルの学力にはなっているので、焦る必要はありません。合格しても良いところまでは来ているんですから。12月までに偏差値を上げるより、模試結果は50%のままでも構わないから、対策を厚めにします。

過去問演習の時間を確保すること、類似の問題を探し、塾での質問を活用することなどを意識しましょう。1点の差が最も大きいところなので、基礎の他に、理社での得点力アップを意識して厚めにやると良いです。問題を解くだけでなく、設問を口述出来るような暗記を試みたり、単語カードなどの記憶強化アイテムを隙間で何十周も回すような取り組みが良いです。比率的には基礎2、弱点2〜3、塾5〜6くらい。

57〜60くらい、20〜40%だと危なくなってきます。もちろん対策も大事ですが、50%超まで仕上げることにも時間を割きましょう。比率は基礎2、弱点や実力アップに4〜5、塾3〜4くらいの感じです。

現時点で20%未満の場合は、テストを受ける回数を減らしたり塾を辞めることも視野に入れてやり方を変え、実力アップに取り組まないと高確率で負けるので、短期合宿のような取り組みすると良いでしょう。塾比率は2くらいに下げ、実力アップに6以上割きます。

次の記事でも触れますが、過去問の時間は年内に80時間くらいは確保しておくと良いです。特に親の方は、過去問の傾向をしっかり分析、把握しておくこと。併願校を似た傾向で揃えると対策が奏功しやすくなるし、どうしても埋めておきたい範囲の絞り込みにも有効です。全部の問題に目を通すことが難しくても、過去問題集の回答や配点は数年分に目を通し、子供の得意分野との重複具合や傾向を把握しておくようにしましょう。

 

学校を休むかどうか

インフルエンザなどを貰いたくない、過去問を本番と同じ時間帯でやる、直前の詰め込み、などの理由で1月に学校を休ませるのは特に反対もしませんでしたが、12月までは暦通りに行くことを推奨していました。

成績が足りていないと焦るのもわかるし、たまに休むくらいは良いでしょうが、秋から不登校状態にするのは精神衛生上も良くないし、12〜15時間みっちり100日続けることなんて、まず出来ません。

何かをガッツリやらせてスイッチを入れたいなら、休日と重ねて2日間のプチ合宿を勧めます。週テストを1回飛ばして土日などでも可能ですね。12時間*2日の24時間あれば、相当の量をこなせます。

この場合、ただ家にいて勉強しろ!って放置では意味がありません。親か家庭教師など、一緒に張り付いて集中的にやること。怖い感じを出さず、ひたすら一生懸命、前向きに課題をこなしていけることが条件です。

レベルにもよりますが、例えば週テストで振るわなかった単元の、テストで間違った問題+模試で同じ範囲の問題+予習シリーズの5年上下と四科のまとめの該当箇所などから100問ほどピックアップして、問題を解く→解説→問題を解く→解説で1日目を終了。2日目には不正解分→解説の繰り返しで完答を目指すような形でやると良いでしょう。

 

テキスト周回

学校に通っていると、可処分時間は週45時間くらい、14週で630時間。この中から塾に通い、自宅学習をするわけです。四科のまとめくらいのテキストは、2〜3周やって80〜120時間くらいを見積もるので、これから手をつけても5〜8冊仕上げられる時間がある。1周やっているテキストなら、1冊4〜50時間くらいで結構仕上がります。

数は少ないですが、この時期に偏差値40台から関わった子でも偏差値55以上の学校に合格しています。偏差値だけで見れば10以上差があるところからの合格なので、駆け込み紹介の人には「すごく精度の高い予想問題を作れるんじゃないか」「すごい教え方があるんじゃないか」なんて誤解をされたりしますが、特別なことは何もありません。

やったのは、予習シリーズ、四科のまとめ、プリントとテストからの抽出、過去問のみ。通塾自体を辞めるか週テストコースに変更して、問題数も絞り込んで、みっちり回す感じです。算理社は予習シリーズ5年上下、四科のまとめで9冊。国語は他校過去問中心に読解と選択肢をやるので、テキストは漢字語彙の1冊。これで10冊ですね。

2周目以降のテキストは、週テストの間違った問題と正解していても正答率の低い問題に注目し、類似の問題を抽出して使います。例えば週テストから5問、テキストやプリントから10〜15問で、1単元あたり計15〜20問くらいのプリントを作成する感じですね。これを20セットくらい作ります。志望校の傾向も加味して、有効な絞り込みをしましょう。

これまでの記事でも書いていますが、全部の問題ではなく、次のレベルに必要な問題に絞り込むことが大切。偏差値55くらいを目指すなら、合不合や組分けの正答率30%以上の問題を完璧にすれば良いので、苦手単元の20%台以下の問題は基本的に無視。得意な範囲なら正答率低めの問題に手をつけても良い程度です。

 

問題の抽出

やることの大枠を作ったら、解く問題と、身につける問題、どうしてそれを選ぶのか、どのくらいの時間で出来るか、と言うことを話して、子供主導で決めている形にしていきます。大枠、時間、進捗の管理には親が関わるけど、中身は本人が決める。これは結構大事です。「この問題をやりなさい」は減らしていく。最初は、正答率高めの問題を数問ピックアップした中から選ばせるなどでも良いです。

何度か書いていることですが、これなら出来そう、これならもう少しでわかった、そういう問題を本人が抽出していくことは、もう一歩に見えるから有効なんですね。ゴールが見えないと、頑張り続けるのは難しい。ゴールが見えると、もう一歩踏み出す力になることは多いし、出来るようになると更に良い気分。

切羽詰まってくると念力みたいな話になってくる人もいるけど、苦痛に耐える根性で成績は上がりません。しっかり集中して、理解が進み、コツを掴んでこそ上がります。そのためには、苦しみに耐えている感は少ない方が良い。前向きな気持ちで頑張って、量が多いから結果的には「苦しい時もあるけど頑張った」になるくらいがベストです。最初から「嫌でもやる」などの苦痛に耐えるのが目的じゃない。

これが出来れば、って意味があり、頑張れば出来そうな気がする。出来るようになると気持ち良い。頑張って、実際に出来るようになる感覚を経験し、常にそれを親子で確認して、小さな喜びも共有する。このサイクルを回すように仕向けることが、次第に自律的な行動にも繋がると感じます。これは初期だろうが直前期だろうが変わりません。

共有するには、親は出来たこと探しゲームのつもりで。出来たこと、進んだことを見つけて、何個気付けるか。ここは設問読みながら条件書き出してあるね〜とか、字が読みやすいとかでも良いです。

正しいことを何周かやれば出来るようになるので、意欲を持ってやり続けさえすれば、あとは時間が足りれば良いわけですね。逆に、どんなに時間が足りなくても、出来ないこと、間違ったことを責めても何の成長もありません。

怒られて成績上がります?理解は増えます?不真面目だから解けないとか、真面目なら解けるとか、ありません。出来る問題は不真面目にやっても出来るし、真面目にやってもわかってない問題、気づけない問題は解けない。そして、初見じゃない問題は、気づきは要りませんね。理解と使用方法が身につけば、解けるようになる。

初見の難問に対応してサクサク解けるなんて、受験にはほぼ必要ありません。似た問題を解いたことがあり、その解き方を身につけていること。その数が合格ラインに届けば良いだけだし、ほとんど全ての学校の合格ラインに届くだけの量は、問題集やプリントに似た問題があります。見たこともないような問題を解けないと合格点に足りない学校は、ほぼありません。

子供にも自分にも完璧は求めず、出来ることに集中する。合格に必要な力をつけること、役に立つことだけに集中するように心がけていきましょう。すぐには上手に出来なくても、3ヶ月かけてそういう意識に馴染んでいけば、受験直前の1ヶ月には力になれるようになります。

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毎年お世話になっている湯島天神のお礼詣

 

 

中学受験実施校で受けられる模試のリスト:2019年10月以降

中学受験実施校で受けることが可能な、SAPIX四谷大塚日能研の模試の日程表です。100日の記事を書くつもりだったけど、6日の日能研の模試がもうすぐなので、こちらを先に。PDFは下部より参照可能で、学校の並びは四谷大塚偏差値順になっています。

男子校

聖光学院、海城、浅野、駒場東邦、芝、本郷、サレジオ学院攻玉社逗子開成桐朋鎌倉学園、城北、巣鴨世田谷学園東京都市大付、高輪、成城、桐光学園

 

女子校

豊島岡、吉祥女子、鷗友学園、淑徳与野横浜雙葉香蘭女学校、大妻、品川女子、共立、田園調布学園、湘南白百合、大妻中野、カリタス女子、大妻多摩、桐光学園、神奈川学園、跡見学園、十文字

 

共学校

渋谷教育幕張、渋谷教育渋谷、市川、広尾学園明大明治、栄東、東邦大東邦、開智、三田国際、都市大等々力、専大松戸、成蹊、國學院久我山成城学園、開智日本橋、湘南学園、東洋大学京北関東学院桜美林埼玉栄、八雲学園、工学院大附、駒込

 


模試名に※が付いているのは、SAPIXの学校別と合格力判定のダブル受験のみ可能。また、表には含みませんが、首都圏模試でも10/14、11/4、12/1に統一合判、11/23に公立中高一貫校模試があり、下記の学校などが会場になっています。

渋谷教育幕張、東邦大東邦、本郷、東京農大第一、世田谷学園、都市大等々力、共立、逗子開成専大松戸芝浦工大柏、開智、立教新座、栄東、埼玉栄ほか

受験予定の学校があれば、他塾の模試でも本番に近い雰囲気を味わえるメリットは大きいので、検討してみてください。