偏差値60の壁なんてない

中学受験のサポート歴20年以上の経験から、心構えや考え方を公開します。

2020年中学入試 最終80%偏差値と結果偏差値で上昇下降のあった学校:男子

2020年入試の結果偏差値と、受験直前の予想偏差値を比較しての上昇、下降をまとめました。男子の四谷大塚80偏差値45以上の入試回が対象です。学校名の背景色が赤系の入試回は上昇。

年々の激化が反映されて軒並み上昇傾向になり、上昇が91入試に対し、下降は僅か12入試。日程、偏差値とも全体的に満遍なく、変動のあった入試の平均では1ポイント上昇していて、これは合否を分けるラインが1問増えたのとほぼ同じ意味を持ちます。

来年度以降もこの傾向は続くことが考えられ、偏差値的には少し下でも、対策無しでは弾かれる学校が増えるということでもあります。安全ラインでも良い学校をしっかり探して、相応の準備をしておくことは大事ですね。

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1月校

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2月1日

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2月1日午後

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2月2日

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2月3日

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2月4日以降

 

無料公開されている本や学習支援教材のリスト

中学受験に直結するものは少ないけれど、家で過ごす時間が多くなりやすい中での使い道は色々ありそうな、無料公開されている本や学習支援教材のリストです。

小学館

まんが日本の歴史を全巻公開。好き嫌いがあるけど、ハマってくれる子は歴史の流れが入るので便利ですね。


教育出版社 受験研究社

LEARN at HOMEプロジェクト 自由自在、全科の復習テストなど。自由自在は受験を考えている子には、3〜4年生くらいまでにひと通り通読しておくのを勧めている本です。

 

KADOKAWA

児童書ポータルサイト ヨメルバ 児童向け文庫やまんが学習シリーズなど、気楽に読めるものがたくさんあります。

 

銀の鈴

児童書、絵本、詩集等の電子書籍約500冊を無料開放(1ヶ月レンタル0円)。「漢字のかんじ」は、詩の形で漢字を捉える本で、漢字を覚える時の思考をなんとなく覚えられるので、合う子にはきっかけになる良書。

 

学研

Gakken 家庭学習応援サイト かなり充実した内容が全て無料。「ひとつひとつわかりやすく。」シリーズの動画は、1本3〜4分で50本弱で中1範囲を終えるので、1年分全部視聴しても3時間程度。新中1の予習にも良い内容です。

 

光文書院

2019年度デジタル教材 デジタル漢字ドリル・計算ドリルを無償提供。

 

Z会

Z会の休校支援 自宅学習教材を無料提供。

 

ベネッセ

電子図書館まなびライブラリーを3/23まで利用可能。

 

進研ゼミ

春の総復習ドリル PDF・音声データを無償提供。

 

マナビコ-manabico

年少~小6コース3月号 PDF版を無料提供。

 

声の教育社

Youtubeでweb過去問を無料公開。出来る子は観てもよいけど、基本的には新6年にはまだ早いと思うので、親塾の予習用という感じです。

【中学受験】web過去問「算数」(期間限定公開中!) - YouTube

 

文部科学省

子供の学び応援サイト

臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト(子供の学び応援サイト):文部科学省

 

中学受験算数講座 期間延長のお知らせ

新規申し込み受付を終了しました。なにか別の形で講座開設の際にはブログ内で告知します。なお、講座は閉鎖しないので登録済みの方はそのままお使いいただけます。(2020.7.15)

表題通り、本日3月15日までを予定していた算数無料講座は、ご要望により3月末頃まで残しておくことにしました。問題の追加更新は終了しますが、掲載問題数は合計401問、解説動画は34本・4時間37分というボリュームなので、今月後半の教材を検討中の方や、算数を一回りしておきたい方などは使ってみてください。

非公開ページなのでお申し込みが必要ですが、登録情報は講座ページとパスワードをお知らせする以外には使用しません。

算数無料講座お申し込み

任意のニックネームとメールアドレスをご記入の上、内容を公開・再配布しないことに同意の上でお申し込みください。案内希望を選択された方のみ、今後同じような企画の際にはメールでご案内します。

お申し込み完了時に講座ページとパスワードを返信していますが、届いていない場合はお申し込みメールアドレスを明記の上でまでメールにてお問い合わせください。その際はgmail.comよりの返信になりますので、迷惑メールフィルタなどの設定に問題がないことをご確認ください。

都内の最新感染動向サイトのこと

今日はただの紹介記事。東京都の新型コロナウイルス感染症対策サイトが話題になっています。

ここに出ている数字を追って、それぞれ見たい数値、例えば

●検査比
 陽性率 5.5%
 重症+死亡率 0.7%

●陽性比
 重症+死亡率 12.3%

といったことも自分で出せます。確率・統計の勉強にもなり、感染動向も見れるので、お子さんと一緒にどういうものか、話し合いながら見ていく材料にしてみると良いと思います。

ついでに、偽陽性偽陰性、感度や特異度などといった言葉についての知識も深め、煽り要素の強い記事や番組から、必要な情報をピックアップするのに必要な知識、判断力なども養っておくようにすると良いですね。

話題になっていることは、軸のずれているものや偏りを強めているものが多くなり、政治、信条、それぞれの立場、視聴率やPVなど、様々な理由で歪んでいます。そういう歪みを含めて、全体の流れを見て、どういう意図の台本になっているのか、信頼性の高いものは何か、などを話し合ったりすると、社会の時事問題だけでなく、国語の論説文や算数の確率など、様々な分野を育てる材料になるので、役立ててみてください。

中学受験生向け算数無料講座のお知らせ

新規申し込み受付を終了しました。なにか別の形で講座開設の際にはブログ内で告知します。なお、講座は閉鎖しないので登録済みの方はそのままお使いいただけます。(2020.7.15)

3月2日〜15日の2週間、新6年生向けの中学受験算数の無料講座を実施します。自塾の課題やオンライン講座が足りない方など、自宅学習のペースメーカー代わりにお使い下さい。途中参加でも問題なく使えます。

非公開なので下記専用フォームよりお申し込みが必要ですが、お申し込み時に講座ページとパスワードをお知らせする以外にはメールアドレスは使わないので、営業勧誘などは一切ありません。案内希望を選択された方のみ、今後同じような企画の際にはメールでご案内します。

算数無料講座お申し込み

内容は、毎朝20問程度の問題を出題し、午後に解答とポイント解説動画を出していく形で、2週間でざっと受験範囲を回し、終盤には6年前期の模試レベルのテストと、得点で想定偏差値を出す予定です。

午前中に1時間ほどかけて問題を解き、午後に答え合わせしてから不正解分の解説を見る流れで、1日1時間半〜2時間程度の枠を使えるくらいの分量にしたいと考えています。都合により数日分前倒しで掲載することもありますので、予めご了承ください。

任意のニックネームとメールアドレス、お子さんの性別、偏差値をご記入の上、内容を公開・再配布しないことに同意の上でお申し込みください。参加者の性別と偏差値が均等にバラついていれば全体向けで考えていますが、偏りがあればその層向けに内容を調整します。

お申し込み完了時に講座ページとパスワードを返信していますが、届いていない場合はお申し込みメールアドレスを明記の上で、までメールにてお問い合わせください。その際はgmail.comよりの返信になりますので、迷惑メールフィルタなどの設定に問題がないことをご確認ください。

中学受験年度に向けた、休校期間の学習プラン例など

お休み中の予定、本人が10時間や12時間やる意欲があるなら止める必要はありませんが、きちんと管理されたカリキュラム、指導体制がある夏期講習の合間の休みなどと違って、親との相談だけで急遽一日中、それも長期間家にいて勉強できる時間は、学校の時間割程度の6時間程度までと考える方が良いです。

算数無料講座を実施することにしました。興味のある方は下記よりどうぞ。(2020.3.1)

集中して6時間やれれば十分にプラスになるので、一日中受験勉強のノリで気にし続けるより、6時間それなりに真面目にやることを基本線にして、学習の質と家庭内の平和を優先する方をお勧めします。

問題集などで進める場合は、午前3時間、午後3時間などでページ数を消化する予定を組み、採点した正答率で夕方以降の予定が決まるようにすると良いでしょう。不正解分は解き直し、全問正解なら自由時間。ゲームなどは通常の時間制限はキープした方が良いので、読書や映画、工作や実験キットなど、楽しめる時間にすると良いです。

内容的には、4教科全部をやるより、1〜2教科をしっかり集中して取り組む方がおすすめ。社会用語と漢字を一冊仕上げるとか、算数の4〜5年の範囲の総復習など、期間で仕上げる目標を明確にしてそこを目指す方が良いです。

以下、おすすめのテキストと進め方の例を載せておきます。あくまで一例として参考にして頂いて、下記のどれかひとつでも完全にやりきればかなり力がつきます。言及して頂いたにゃちさんの記事でも色々と紹介されているので、そちらもご参考に。

算数

●4科のまとめ

先日の記事でも触れたように、以下のように仕上げるのがおすすめ。

・1項目3問の例題をまずは完璧にする。
・5項目ごとに、ポイントチェックの30〜40問をテスト形式で解く。
・不正解問題を仕上げる。
・少し期間を空けて、再度不正解問題をテスト→仕上げる。

夏休みまでに2〜3周やれると理想的です。

●4〜5年のテストのやり直し(+テキストなど解いた問題)

週テストや模試で、とりたい偏差値レベルまでの問題を抽出する。予習シリーズを解いたものが残っていれば、それの不正解とも組み合わせるとより効果的です。

解答をしっかり読みこみ、ノートに正しい解法や自分なりのルートを書く。ここはかなり大事で、さっと答えを見て、その日に解き直して○になってもあまり意味ないと考えた方が良いです。

数日空けて、抽出問題だけで60〜90分くらいの量にしてテスト。例えば模試なら、配点からざっくり時間を決めるくらいで良いです。60分150点の模試で、15点分の問題なら6分など。

最初の計算や小問集合だけでなく、不正解問題を並べてみるとミスの癖が出ていることは多いので、計算ミスの傾向などを見つけたら類似問題をやり込むのもアリ。この場合、ミスをなくす手段を考え、その解き方で解くことも大事です。

●基礎トレ

基礎トレという名前ですが、これが6年1月分まで仕上がっていれば、あとは学校別やSSでの対策と過去問だけで合格ラインに届くレベルで、受験期まで周回する価値のある問題集です。

内容は入試の小問集合などで頻出のレベルで、6年後半期には基礎トレ6日分、60問を50分で解き、9割正答を目指すトレーニングに使用していました。ざっくりした目安ですが、これを時間圧をかけて7〜8割正答できるようになっていると、偏差値55前後の学校の算数はほぼ合格ラインに届きます。

算数優位の子でなければ先取りで回す必要はありません。不正解問題だけを抽出した2周目は50分50問にするなどして、より精度を高める工夫をすると良いでしょう。

 

理科

●4科のまとめ→コアプラス

4科のまとめは基本がコンパクトにまとまっているので、まずはこれを完全に仕上げる。天体や電気など、わかりにくい&親も解説しにくい箇所が出た時は、Youtubeで該当範囲を解説しているものを拾って視聴したり、詳しい解説をしているページを見つけてプリントするのもあり。コアプラスで仕上げのチェックをやるイメージです。

社会

●4科のまとめ/白地図/年表トレーニン

社会はこの3冊が仕上がっていれば、55あたりまでは特に足すことなく合格点が取れるので、用語の漢字ミスなども含め徹底的に仕上げると良いです。どれか1冊が夏前までに仕上がっていると後半戦がかなり楽になるので、丁寧に周回しましょう。

 

国語

●漢字語彙テキスト一冊
漢字の要ステップ1か、漢字とことばの6年上まで仕上げれば、漢字で得点を落とすことはほとんどなくなります。全問→不正解のみ→不正解のみ→全問、という感じで、周回の内容を変えながら漏れを無くすと良いです。市販されていることば1200もやりやすいテキスト。

 

●過去問の本文読解
受験可能性のある学校以外で、同じくらいの偏差値帯の入試過去問を使うのがオススメです。四谷の過去問DLで国語の問題と回答が揃っているものを選び、説明文や論説文の大問ひとつを毎日進めると便利ですが、解答が答えのみなので、解説が出来ない場合は問題集を利用するのも良いでしょう。物語文の方が苦手な子は物語で。読むペースを掴むのも大事ですが、まずは文章中の言葉で内容を把握したり、表現できることを主目的にすると良いです。

もし見れるなら、解いたものを一緒に読みながら記述の根拠になる部分やキーワードを拾っていく過程や、選択問題の弾いていく根拠を見つけていく過程などを話し合ってあげると良いです。そこまで出来なくても、時間内に本文を読んで、どんなことが書いてあったか話し合うだけでも有効なので、できる範囲で取り組んでみてください。

公立小学校の休校中のスケジュールについて

春休みの開始がほぼ1ヶ月早まるような状況で、特にシングルや共働きのご家庭には緊急事態になっていることと思います。この期間を有効に、かつ親子の衝突を避けて活用することは、受験に限らず親の負担を軽減する上でも重要なので、親子でよく話し合って内容を決めるようにしてください。

算数無料講座を実施することにしました。興味のある方は下記よりどうぞ。(2020.3.1)

スケジュールに関しては、開始時間とページ数を決め、離れている場合はビデオ通話などで開始終了だけでも付き合うようにすると良いです。集中や姿勢まで、普段以上のものを求めるのは無理だと割り切り、机に向かっていれば良し、くらいのレベルで見守ることを基準に置いておくと良いでしょう。

スマホ、ゲーム、問題集の解答などは鍵をつけたエコバッグなどに入れて一元管理するのがオススメ。漫画など気が散る+嵩張るものは、予めダンボールなどに入れて封印してしまう方が良いです。これらは必ず相談の上で、ガス抜きのポイントをどこにするか、折り合いをつけておくことが大事ですね。

予定の量やレベルを達成したら、自由時間にしてあげるのも良い方法です。出来ても出来ても次コレね、ってやるよりは、目標が見えやすくなる効果もあり、衝突も防ぎ易いので、意識しておいてください。

進める内容は、本来学校に通っていた時間が丸々空くので、テキストを一冊仕上げるなどの取り組みがおすすめです。新小6の方は、5年までの総復習をする大チャンスなので、丁寧に読み返したり、目標得点を決めて取り組むように働きかけましょう。

中身はうっすいですが、大事なことなので書いてみました。この降って湧いた時間をプラスに出来るように、のんびりニコニコ頑として。楽しく過ごすようにしてください。

 

 

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