偏差値60の壁なんてない

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塾による偏差値の違い2021年度中学受験用(女子)夏版 SAPIX/四谷大塚/日能研/市進/首都圏模試

2021年度中学受験用の各塾偏差値比較(女子)夏版です。いつも男子からと言われるので、今回は女子から。

塾による偏差値の違い

抽出対象はSAPIX第2回志望校判定SO、四谷大塚合不合2回、日能研7月R4、市進6月、首都圏模試7月です。

 

塾による上下の違い

各塾の偏差値順はカリキュラムの内容や持っている経験とデータ、校舎のカバーするエリアによって違いがあり、例えば日能研は国公立の受験者数、合格者数とも多くなって偏差値が低め、23区内私立より神奈川千葉埼玉にやや強めなどの傾向があります。

次の表で着色してあるのは女子御三家と、併願候補の多い組み合わせで昨年の記事でも取り上げた学習院女子、立教女学院、頌栄女子に、東洋英和と香蘭女学校を加えた5校の入試9回です。SOは偏差値45まで、合不合とR4は偏差値55までの範囲を入れてあります。

対象の入試はSOでは7ポイントの幅に分布していて、学習院Bが最も高く、学習院Aも立教女学院より高くなっています。

学習院
②英和B=頌栄1=頌栄2=香蘭2
学習院
④立教
⑤ 
⑥英和A
⑦香蘭1

逆に合不合では立教女学院学習院ABより高く、4ポイントの幅に入っています。

①英和B=頌栄1=頌栄2=立教=香蘭2
学習院
学習院
④英和A=香蘭1

日能研では6ポイント幅で頌栄2が最も高く、立教女学院学習院Bより低く、学習院Aと同じです。

①頌栄2
学習院
③香蘭2
④英和B
学習院A=頌栄1=立教=英和A
⑥香蘭1

例えば香蘭1を検討していて、SOで見ると学習院Aは4ポイント上で厳しく感じるのに対し、四谷日能研では1ポイントしか違わないわけですね。逆に日能研では頌栄1は何とかなりそうでも頌栄2になったら大変そうに感じるし、SOや合不合だと同レベルで2回チャンスがあるように見える。

どの学校にも言えることですが、特にこのあたりの偏差値帯では倍率も高く、数ポイントの偏差値差よりも相性と当日の状態で結果がかなり影響を受けるので、そういうことも踏まえて出願校を絞り込んでいくと良いです。

 

昨年同時期との比較で上昇している学校

次は、昨年同時期のSAPIX第2回志望校判定SO、四谷大塚合不合2回、日能研8月R4との比較で上昇の目立つ学校です。

香蘭女学校は3塾で2回とも大きく上昇、続いて東京女学館昭和女子大附、開智日本橋、淑徳などが大きく上昇しています。

塾によっては昨年同期より6〜8ポイント上昇している回も結構あるので、併願候補の自塾以外の偏差値の動きもチェックしておくと良いでしょう。5年生の時は普通に併願安全圏だったはずの学校が、他塾では一歩早く本命と同じくらいの偏差値になっていることもあります。

まずは学校ごとに、各日程の3塾合計での偏差値上昇をリストにしたものです。

 

次は学校ごとに、それぞれの入試回の各塾の上昇の一覧です。

 

最後は各入試回の各塾の上昇と合計を表にしてあります。偏差値は合不合第2回のもの。

 

各塾の偏差値動向を入力してあるPDFはこちらで確認できます。

https://e-tutor.tokyo/data/202008/昨年同期増減比較.pdf

 

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/a/aswg-tutor/20190624/20190624065008.png

 

そうそう、女子は入試当日に生理だったり、タイミングによっては初潮を迎えるなんて事態も想定されるので、昨年も「女子向け:受験本番に向けてのイメージトレーニング」なんて記事を上げていたんですが、A型ママさんのブログでムーンパンツが紹介されている記事が。受験終了組の女子ママさんの記事なので、是非一読しておくことをオススメします。