偏差値60の壁なんてない

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2023年中学入試合格実績の各塾の比較 暫定版(SAPIX/四谷大塚/早稲田アカデミー/日能研/グノーブルほか)

2023年度入試の塾別の合格数や占有率、前年度からの増減などを掲載します。この記事では、現時点で四谷大塚で数字が出ている95校を対象にしています。

全一覧はPDFでどうぞ。

95校合格数一覧[pdf]

 

↓最終版はこちら

各塾の合格増減

下段左から1人あたりの合格数、合格数の前年比率、合格数の前年比増減数で、青系色は増加、赤系色は減少です。対象95校のみで、全体での増減とは異なります。

SAPIXと早稲アカは合格数を伸ばし、四谷大塚日能研は減少ですね。他塾では駿台浜学園が2.67倍と大きく伸ばしているのが目立ちます。


在籍数を公開している塾の合格専有率

こちらでは在籍数を公開している塾のみを対象に、各校の合格数と、合格数比率÷在籍数比率の表にしてあります。

在籍者数の割に合格者数が多いと高くなるので、小規模でもその学校に合格者を出しやすい塾は上位にきます。

例えば浅野ではSAPIXの在籍数全体に占める割合は約45%、合格数に占める割合は約66%で1.46になっているのに対し、グノーブルは1.71、希学園は1.62となります。他校でもエルカミノやジーニアス、アントレなどがかなり上位にきている学校があります。

小規模だと数名の合格で比率が大きく揺れるので、これだけで測るのには適しませんが、どの学校に強いかの傾向はある程度見えるので、興味のある方はPDFでご覧ください。

合格専有率_在籍数公開[pdf]

 

全体での合格者占有率

今回の集計対象の全ての塾の合格数と合格者占有率の、各校の一覧です。

こちらは単純に合格者数の多い順なので、規模が大きいほど上位にきやすく、ほぼSAPIX、早稲アカ、四谷大塚日能研が上にきます。こちらもPDFでご覧ください。

合格専有率_全塾[pdf]

3大模試受験者の合格数

※一覧の男女・複数回を統合する際の並び順として以下の操作をおこなっています。

・複数回入試校は各回の単純平均・端数切り捨て
・男子校+1・女子校-1ポイントで補正

偏差値を均す時点で正確ではありませんが、便宜上の並びとしてご覧ください。

1日10校

重複のない1日のみ入試の10校の合格者数比較で、SはSAPIX、Y+Wは四谷大塚+早稲アカ、Nは日能研の合格者数と比率で、それぞれサピックスオープン、合不合、日能研全国模試の受験者層と近くなります。

50%以上を占めると青系色、34%以上は緑系色で着色してあり、この層ではSAPIXがかなり強く、四谷早稲アカも健闘、日能研は着色なしですね。

第一グループ

掲載当初は[Y63以上]と表記していましたが、均した数値を記載しておくのも誤った印象を与えてしまうので、単純に上から3分の1あたりで区切った「第一グループ」という表記にします。

1日10校も含みます。SAPIXは青10・緑15、四谷早稲アカは青9・緑15でほぼ互角、日能研は着色なしですね。

 

第二グループ

[Y58以上]→第二グループという表記にします。

こちらではSAPIXは青着色が無くなり、四谷早稲アカが強くなります。日能研は増えてきますがまだ無色。

第三グループ

[Y58未満]→第三グループという表記にします。

S=青0・緑4、YW=青23・緑9、N=青0・緑8となり、四谷早稲アカが強く、日能研も増えてきます。

 


偏差値帯ごとの合格者比率

前年度との比較と、占有比のグラフです。今回の記事ではY50以上の95校が対象ですが、Y50以下まで含めると日能研もかなり多くなります。それぞれに得意な層があるので、目標や自分のペースに合った模試や塾を選ぶと快適ですね。