偏差値60の壁なんてない

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2023年中学入試合格実績の各塾の比較 追加データ

前回の記事の95校以外(まだ四谷大塚では公開されていない学校の合格数)についてのご要望があったので、206校分のデータを追加公開しておきます。集計データを閲覧したい方はPDFでどうぞ。

206校合格数一覧[pdf]

 

 

  

 

塾ごとの傾向

前回記事同様に、こちらでも複数回入試校は各回の偏差値を単純平均+切り捨て→男子+1ポイント、女子-1ポイントで出した数値で並べています。

最初の層はY50台が中心ですが、該当する多くの学校は前回記事の95校に入り、残りの中には都立小石川をはじめとする公立一貫校を多く含んでいます。合格数は日能研SAPIX>早稲アカ>栄光ゼミの順になっています。

2番目の層でも日能研が最も多く、早稲アカ>栄光ゼミ>SAPIXの順。3番目の層でも日能研が最多で、栄光ゼミ>早稲アカに次いで市進が出てきます。4番目の層では栄光ゼミが最多、日能研>早稲アカ>市進となっていますね。

 

層による分布

以下は合格数の占有比をグラフ化したものです。日能研は全体的に多く、栄光ゼミは段階的に増え、SAPIXや「その他(9塾の合計)」は減っていくのがわかりますね。

校舎のある場所や、どの層がメインターゲットかにより、それなりに棲み分けがされている印象ですね。

その地域から進学しやすい学校の情報や経験は、地元の校舎がより多く持っているので、塾の先生としっかりコミュニケーションを取れば、「この学校ならテキストのここまでは完璧に」とか「この学校を目指すなら偏差値○以上取って○○校舎の志望校別クラスへ」など、適切なアドバイスをもらえる可能性も上がります。

偏差値だけでなく、通いやすさや学校施設、部活動の活発さや留学についての方針など、選ぶ理由もそれぞれありますから、志望校に合った学習の進め方を把握できると良いですね。