偏差値60の壁なんてない

中学受験のサポート歴20年以上の経験から、心構えや考え方を公開します。

中学受験併願検討用データ(女子用/私立)公開のお知らせ

男子用に続き、女子用の併願検討用データを公開しました。閲覧用のPDFと編集可能なexcel、numbers形式の書類になっているので、用途に応じてお使いください。

noteにも書いていますが、こういうデータには誤りがつきものです。特に出願や入学手続きは、必ず学校のホームページや募集要項などで正確な日時を確認してご利用くださいね

 

9.27.15:35追記

この記事の画像でも用いている1日午後日程に、本来は2日午前の鎌倉女学院が含まれていたことをtwitterで呟いてくれた方がいて、教えてもらって確認、修正ファイルをアップしました。他にも誤りがあるかも知れませんので、ご利用の際には確実なご確認をお願いします。それと、見つけた方はコメントやDMでお知らせ頂けると助かります。

 

 

日程+合格実績の必要な学校のデータを併願校検討シートにコピペで貼ったり、出願・入学手続き等一覧の不要な行を削除して、どのタイミングまで出願や入学手続きを待てるかなどの想定をしやすいように、ご自分の用途に合わせてカスタマイズして頂くと良いと思います。

編集ソフトを使わなくても、プリントして切り貼りすればいけるように、PDFでも「日程+合格実績」は入試日ごと、「出願・入学手続き等一覧」は偏差値帯ごとに区分したページも入れてあるので、必要なページをプリントしてお使いください。

合格実績のイメージ

合格実績は、「合格力の高い学校はココ!」とか「出口偏差値がお得!」とかのお笑い系ではなくて、学校の空気感、周囲の「普通」の感覚をイメージしやすくするためです。

進学実績に載っている子たちは、中学入学時には大学2年生、7代上の先輩ですね。先輩の進学先が与える影響は大きく、生徒だけでなく先生も、このくらいの成績だとこのあたりの大学というイメージを持ちます。

早慶第一志望が多いとか、逆に早慶に合格していても医学部や東大目指してもう一年という子がほとんどとか、学校によってカラーが異なるので、気になる学校は現役進学数を調べてみたりするのも良いですね。

 

例えばこちらは、1日午後に入試がある学校。偏差値順に丸囲み数字を入れてみます。

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東大合格数で並べ替えると、2桁順位の桐蔭から5名でトップ、淑徳が3名で偏差値1位の広尾と並び、晃華と安田学園からも2名が合格しています。

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医学部の合格率を見ると、桐蔭、晃華は広尾より高く、湘南白百合も高め。これらは小学校もある学校で、私大医学部でもOKという家庭が多い環境です。

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国公立では青稜も18%。こんな感じで、偏差値順から受ける印象と全く同じというわけではないですね。

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一概には言えませんが、合格数に対する実際の進学数は、早慶で2倍、マーチで4〜5倍のイメージです。

例えば進学者数も公開している普連土では、「早慶上理基」で合格数37に対し進学は21人、「GMARCH」の合格数70に対し進学は17人です。つまり現役進学は国公立早慶で26%、GMARCHまでで40%。女学館だと国公立+医学部+早慶+GMARCHで36%、医療系込みで50%超です。

つまり、ここに載っている学校の多くは、クラスの上半分〜3分の1にいればGMARCH以上をイメージしやすい環境です。早慶以上ならクラス1桁キープとか、目安にしやすいラインがありますね。進学後の学業への取り組み次第で、いろいろな進路がイメージできる。

他にも例えば、淑徳や安田学園は入学金免除の特待を取りやすく、どちらも今年東大合格者を複数出していて、国公立にも淑徳は75名、安田学園は46名合格。午後入試で確実に合格を取りたい+入っても進学意欲を保ちやすい学校を探している場合は候補になりますね。

こんな感じで、入学後にどんな空気で過ごして欲しいかの目安のひとつに、合格実績を使います。今年は学園祭や学校訪問が難しい状況でもあるので、こういう数字や他の要素からも、進学後の生活をイメージして探してみると良いですね。