偏差値60の壁なんてない

中学受験のサポート歴20年以上の経験から、心構えや考え方を公開します。

中学校ごとの入学者偏差値分布想定(男子)

1回の入試でも合格者の持ち偏差値分布はそこそこ幅があるものですが、これが複数回入試で偏差値差もある場合だと更に幅が広がります。これをイメージしやすいように、入試回ごとの定員と80%偏差値で集計し、分布の視覚化もやってみました。合成偏差値自体には意味ないんですが、なんとなくの集団レベルの推定に。1回入試校を含め72校分です。

進学実績や校風だけでなく、本人が普通にやってクラス固定なのか、ついていくのに必死か、上位の方が元気なのか、優秀な友達が多い方が楽しいのか、割とゆるめが好きか、といった性質に合った環境に進むと、快適な学校生活になりやすいので、入学後の立ち位置とか周りの雰囲気を想像するのに使ってみてください。

並べてみると、複数回でも差のない聖光や渋幕はそのままですが、少し差のある本郷や芝、より幅広い栄東や開智などはまとめるとこのへん、って感じですね。実際は入ってしまえばスタートは一緒の学校と入学後のコース分けがある学校、入学後の成績でコースが変わる学校などもあるので、参考まで。

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四谷と日能研の80%偏差値の平均に定員比を掛け合わせた、元の集計表はこちらです。

入試回偏差値定員合成表.pdf

入試回偏差値定員合成表簡易版.pdf

 

次は分布想定図です。ほとんどの入試で合格者が多いのは、持ち偏差値が80%〜50%の間の受験者で、その上下数ポイントにもそれなりに分布し、離れると減っていく形になるので、80%偏差値以下5ポイント程度を濃色、上下4ポイントを淡色にしてあります。80%以上が1〜2割、80〜50%が5〜6割、50%以下が2割強のイメージで入れてありますが、実際の合格者・入学者分布は50%付近に集中している学校や、80%以上も多い学校もあります。

これまでの記事でも書いているように、偏差値自体も変化していくものですし、どの入試回で定員より何名多く合格を出し、辞退者が何人になるかも変わるので、あくまで濃色が多数、薄色がその次で、無色ゾーンは少ないという想像用に。

 

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まず最初の10校。ここは一番イメージしやすい、ほぼS層のトップ集団ですね。賢い上に受験にハマれた子が大半です。

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次の10校にも、トップ層の滑り止めではなく第一志望にする子も多い学校が並びます。SとCの混合という感じで、東大は別に珍しくない環境ですね。

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次の10校になるとCが優勢になってきます。S層の第二志望に名前が挙がることも多い学校が増え、B層から熱望で突破してくる子も珍しくないゾーンですね。GMARCHの括りでは一番人気の明大明治もここです。東大と難関のコースがある栄東は、入学後の成績次第で東大医進に行くことも可能。攻玉社は終盤の特別入試にS層が来ます。

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次の20校には午後算数でS層の受け皿になり、他の入試回の人気も上昇中の巣鴨や世田谷が入り、三田国際や開智などの併願人気校も並びました。CとBの混合になってくる感じですが、東大2桁も狙える進学校GMARCH付属という感じですね。

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ここの20校はBが増えてきて、四谷大塚日能研で「普通かちょっと良いくらいの成績」を取る子が多い帯になってきます。この成績は、小学校では上位の子が毎週塾に通い、自宅でも宿題をこなして取るので、進学すれば一般の公立中とは全く違う「普通」があるんですよね。このゾーンでも、学年トップクラスから数名は東大に進学する感じで、上位なら現役早慶は十分射程内ですね。

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良い学校で楽しく学ぶために受験をするので、進学後を考えて快適に過ごせそうとか、モチベーションを維持しやすそうな学校を幾つか見つけておいて、受験が終わったらそのまま入学準備に入れるようなイメージを持っておくと良いですね。