偏差値60の壁なんてない

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塾による偏差値の違い2021年度中学受験用(女子) SAPIX/四谷大塚/日能研/市進/首都圏模試

昨日に引き続き、2021年度中学受験用の各塾偏差値比較(女子)です。並びは四谷日能研の平均偏差値降順で、抽出対象はSAPIX第1回志望校判定SO、四谷大塚2020結果偏差値、日能研5月R4、市進6月、首都圏模試4月です。昨年と今年の実質倍率の比較、2020入試前の最終偏差値との比較などの一覧表は以下よりダウンロードできます。

全一覧比較.pdf
全一覧比較.xlsx

昨年同時期との比較.pdf
昨年同時期との比較.xlsx

 

2020年夏版はこちら。

 

https://e-tutor.tokyo/data/20200606/1.png

変動の出にくい最難関層で着々と上昇しているのが洗足学園。英語や進学といったわかりやすいメリットを提供し、神奈川トップ校になる目標を入学偏差値では実現しつつあります。1日の偏差値でもSAPIX四谷大塚ではフェリスと並び、日能研では抜きました。

大学附属校の人気が続く中で、香蘭女学校と青学横浜英和の動向が目立っています。香蘭女学校立教大学への推薦枠が半数あり、マーチ附属とほとんど変わらない安心感もある伝統女子校で、立教女学院と比べると偏差値的には入りやすい学校でしたが、ほぼ同じ位置まで上がってきました。

青山学院大学との系属化、共学化と進んできた青学横浜英和も、中の上〜上の下を窺う位置になっています。海側の受験生にとって通いやすい立地の中大横浜、法政第二も上昇していて、都市大等々力、東京農大一も含めた附属校人気は今年も続いています。

特に、これらの学校を併願先として検討する場合は、舐めてかかると弾かれる可能性がかなり高くなっていると言えるでしょう。多少難化しても合格を取れるように十分な対策をしておく必要がありそうです。

男子同様、共学化した三田国際、開智日本橋の上昇も目立ち、大妻、共立、山脇の大規模三校も上昇しているなど、特徴や方針、メリットのはっきりした学校が人気を集め、偏差値も上昇していく傾向が強まっています。偏差値だけでなく、家族の価値観や、お子さんと相性の良い学校生活を送れそうな雰囲気かどうか、といった面からも検討してみてください。

 

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