偏差値60の壁なんてない

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東京都の中学受験率 市区別ランキング

都内の私立・国立・都立中学への進学者数は増加傾向にあります。こちらの記事では東京都教育委員会の資料から私立・国立・都立・都外への進学率を市区別にランキングしています。

この中には国私立小学校からの内部進学も含まれるため、全てが中学受験生ではありませんが、数は少ないため本記事中ではこれらを含め「受験率」としています。大まかな傾向としてご覧ください。

 

文京区・中央区・港区

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23区の卒業生徒数は2019年に比べ約1割増加、平均受験率は29.2%で、2019年と比べ2.8%の増加です。1位文京区、2位中央区、3位港区は5年前と順位も変わらず、ほぼ半数が地元公立以外の進路を選んでいます。

受験率が高いエリアには進学意識の高い家庭が多いこともありますが、無理なく通える範囲に多くの私立中があることも一因ですね。

目黒区・千代田区・渋谷区・世田谷区

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4位から7位の四区はいずれも40%台、5人に2人が受験するイメージですね。千代田区は受験率が3.3%減って順位をひとつ下げていますが、卒業生数が3割以上増えているので受験者数自体は169→214と増加しています。

 

新宿区・品川区・杉並区・豊島区・台東区江東区

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23区平均を超える六区。ここでおよそ3人に1人が受験する感じで、11位から8位に上げた新宿区からの受験者数は429→617と4割以上増加しています。

 

中野区・北区・荒川区大田区

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都全体の平均23.7%を超える四区は、概ね4人に1人が受験する環境ですね。大田区も受験率は微減ですが、受験者数自体は1183→1243と増加しています。

 

練馬区墨田区板橋区葛飾区・足立区・江戸川区

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都平均以下の六区は順位の変動なし。卒業生徒数の増加も比較的緩やかで、5人に1人くらいの雰囲気ですね。

 

市部上位

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市部の平均(13.8%)以上の11市。トップの武蔵野市は23区と合わせた全体の13位で、三鷹市も都の平均は上回っており、この二市の進学事情は23区内とあまり変わらない感じですね。

 

市部下位

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市部の平均を下回る15市。下に行くほど立地的に通いやすい私学は少ない代わりに緑豊かな環境も多くなるイメージです。

資料等

全て並べた画像はこちらです。もう少し詳しい全体版はPDFで閲覧してください。

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元の資料はこちらからダウンロード可能です。(第1表 状況別卒業者数)

 

2019年の記事はこちら。