偏差値60の壁なんてない

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塾による偏差値の違い 2022年度中学受験用 夏版(女子) SAPIX/四谷大塚/日能研/市進/首都圏模試

2022年度の入試に向けた各塾の偏差値比較、女子の夏版です。抽出元は志望校判定SO2回、合不合2回、日能研7月R4、市進4月版、首都圏模試7月予想偏差値です。

日程順

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偏差値順

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前回比で増減のあった入試回

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塾による偏差値差

こちらは上位の人気校を各塾の偏差値順に並べたもので、塾によって上下や幅が異なる分布になっています。

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こちらは女子5校を高さを揃えて並べたもので、SAPIXでは3ブロック、四谷では2ブロックに分かれ、日能研では分散している形です。全体に2回入試校では2回目の方が高偏差値になっていますが、四谷では頌栄は1,2回とも同じ。立教女学院は、SAPIXでは3ブロックの中段=1回目入試のグループ上位に入っていますが、四谷では2回目入試のグループです。

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各回の差も、香蘭は四谷では3差ですがSAPIXでは7。SAPIX偏差値で見ていると、2回目は相当困難に見えますね。東洋英和はSAPIXで6差に対し日能研では1。これも2回チャンスがあると考えやすい日能研に対し、SAPIXではかなり困難に感じられます。同様に頌栄はSAPIXで3、日能研では4差に対し、四谷では0なので2回チャンスがあると思いやすいですね。

 

次は大学附属の共学7校を並べたもので、SAPIXではボリュームゾーンで分布が広く、四谷日能研の方がやや狭くなります。

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青山学院と明大明治が上抜けしていて、あとは固まる感じですが、中央法政4校が四谷では1ポイント差にひしめくのに対し、SAPIXでは6ポイント、日能研では7ポイントの幅になります。明中八王子日能研では2回とも同じですが、SAPIXだと5ポイント差ですね。

各校の複数回入試間でのポイント差を比べると以下のようになります。

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偏差値には一定の信頼はおけると思いますが、同じ偏差値の子でも得意教科の得意分野、出題運といった相性によって結果はかなり影響を受けますから、数ポイントの差で「せめてこれくらいの偏差値じゃないとかっこ悪い」みたいな感覚はあまり有用とは言えません。

学校の雰囲気や通学、進学実績や指導方針などを吟味することはもちろん、学校の出題傾向や配点との相性もとても重要なので、第一志望だけでなく、せめて第三〜第四志望くらいまでは丁寧に検討しておくことをお勧めします。

行きたい学校を良く調べ、過去問もしっかり研究して、合格の可能性を上げていきたいですね。

各塾の偏差値分布

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