偏差値60の壁なんてない

中学受験のサポート歴20年以上の経験から、心構えや考え方を公開します。

他塾の模試を受けた方が良いかどうかの目安

志望校と同じ受験者層が集まる模試を受けると、立ち位置がわかりやすいですね。ここに挙げた三大塾模試の他にも、首都圏模試、学校名のついた冠模試や都立校などの適性模試などがあるので、それぞれの状況に合った模試を選んで受験してください。

他塾の模試を受ける判断基準

通っている塾以外の大手模試を受験するかどうかの目安には合格実績を用いています。合格者数の4分の1以上を占めていれば特に問題ないですが、1割にも満たない場合はその学校の合否判定という意味では少し心許ないので、他塾模試の受験も提案したりします。

模試受験者=塾在籍者ではなく、外部生も受験するため、例えば日能研模試をサピや四谷生が受験していてもその比率はわかりませんが、SOを受けないサピ生や合不合を受けない四谷生は少ないので、母体塾からの合格者は受験している率が高いだろう、というイメージですね。

三大模試全てで△以下の学校は、各塾の適性模試や首都圏模試などの受験を検討すると良いでしょう。

4/28追記:6年生の模試は、範囲指定のないテストで定着度合いを測り、弱点の穴埋めなどの材料にすること、平均偏差値を踏まえて併願プランの基準にすることなどが大事な役割です。

1年かけて全範囲をカバーするため、まずはメイン塾の模試を通年で受けることが大前提で、逆に単発の模試結果は出題相性によるブレも大きく、位置付けとしては補強材料です。

他塾の模試は日程に余裕があったり、受験可能性の高い学校会場がある時に検討する、という順番ですね(△の場合)。

合格数から見る模試受験推奨度の一覧

画像は、2021年の合格実績から学校別に一覧にしたもので、占有率は全合格者数に占める模試母体の合格者数の比率で、合格者数合計が定員に満たない学校は定員に対する比率からの評価です。SOはSAPIX合格者数、合不合は四谷大塚+早稲アカの合格者数、日能研日能研の合格者数を元にしています。

学校名は男女合成偏差値降順で、数値自体には意味がないので表示していません。例えばお茶の水などは四谷80偏差値で女子67・男子50とかけ離れていて、合成はどちらの偏差値としても見当外れですし、複数回入試でも偏差値は変わるので、あくまで並べる便宜上のものです。男女の偏差値差については別の記事にします。

また、中学校会場履歴欄には、過去にその中学校で受験できる模試があった学校にSO=S、合不合=Y、日能研=N、首都圏模試=都と記入してあります。これらの学校は今年も模試会場になる可能性が高く、新型コロナウィルスの影響で、学校見学などの機会は限られることが予想されるので、志望順位高めの学校会場があれば受験してみるのもおすすめです。偏差値比較と合わせたものはPDFへのリンクを貼っておきますね。

 

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男子校

https://e-tutor.tokyo/data/20210427/ss01.png

男子校偏差比較統合.pdf

女子校

https://e-tutor.tokyo/data/20210427/ss02.png

女子校偏差比較統合.pdf

 

共学校

https://e-tutor.tokyo/data/20210427/ss03.png

共学校偏差比較統合.pdf

 

各模試の母体塾の合格者数での比較表はPDFにしてあります。

合格者数の比較.pdf

 

今回はおよそ2ヶ月ぶりの更新になりました。ご心配頂いたりしましたが、単に手が回らなかっただけで、元気です。またボチボチ記事もアップしていきますね。