偏差値60の壁なんてない

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塾による偏差値の違い2021年度中学受験用(男子)11月版 SAPIX/四谷大塚/日能研/市進/首都圏模試

今回は、2月1日校の駒場東邦が三塾揃って1ポイント上昇しました。その他の動きとしては、急激に上昇してきた上位併願校や大学附属校がやや敬遠されて、1ポイント程度下降することが増えている雰囲気です。

掲載全入試平均値が54.36→54.40(+0.04)、早慶附属の平均値が62.43→62.52(+0.09)に対し、GMARCH附属の平均値は53.97→53.85(-0.12)になっています。 

塾による偏差値の違い

抽出対象はSAPIX第2回合格力判定SO、四谷大塚合不合4回、日能研10月R4、市進9月、首都圏模試10月です(市進と首都模試は前回と同じ)。

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前回との比較

複数の塾で上昇したのは、1月12日の城北埼玉、2月1日の駒場東邦、2月2,3日午後の日大豊山の3校4入試。複数の塾で下降したのは、2月2日の立教池袋と青山学院の2入試です。

複数の入試回で変動があったのは以下の学校で、学習院は2回とも四谷では上昇、日能研で下降しています。

●上昇
サレジオ学院、海城、学習院芝浦工大附、日大豊山

●下降
鎌倉学園学習院世田谷学園、法政第二、明大明治

 

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偏差値の変動=出願者数の増減=実質倍率の予測になり、ボーダーの厳しさがある程度想定できるようになります。今年は激増の入試はなさそうな雰囲気ですが、午後入試の安全校のつもりが、倍率が急増して安全校ではなくなるケースもあるので、特に併願校の偏差値動向は意識しておくと良いですね。

 

 

分布イメージ

SAPIXの偏差値55以上の層は、四谷日能研の偏差値63以上の層とほぼ被っていて、S45〜54の中間層が、YN55以上と重なる感じです。

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SAPIX40前半や四谷50前後でも、首都圏模試だと63以上だったりします。全く教育意識のない家庭は首都圏模試も受けませんから、全体から見れば上1割にも満たない、教育熱心な家庭で育った学力の高い子が集う、恵まれた環境に進めるわけですね。