偏差値60の壁なんてない

中学受験のサポート歴20年以上の経験から、心構えや考え方を公開します。

台風の停電被害で改めて感じたこと。

今回は受験とは関係ないお話です。8日から木更津入りしていて、ちょうど停電にぶつかったので、その時の様子と備えておいた方が良いことのメモを書いておきます。 

今回の台風被害

私はちょうど仕事関係で木更津に用があり、台風が来る日に前乗りしていました。予想通り交通機関なども止まり、前乗りして良かった、、、と思いきや、電気が来ない。木更津〜君津あたりは、交差点の信号も消えているところがそこら中にあり、イオンは休みで、営業しているアピタは長蛇の列。ガソリンスタンドも長蛇の列。

一日待てども電気は来ない。しかも、従業員の方の家も結構停電範囲に被っていて。スーパー銭湯も芋洗い状態、千葉あたりまでホテルも取りにくい状態とのことで、急遽横浜の空いてる部屋を解放してアクアラインで往復することに。車で片道1時間くらいかかりますが、色んな列に並ぶことを考えると楽勝です。

天井照明を外している部屋もあり、冷蔵庫もない状態ですが、なにせ充電できる、エアコンが効く、シャワーが使える、洗濯も出来る、トイレが流せる。浄化槽のところではトイレも流れが滞りがちで、溢れるのが怖くて使いたくない人が多かったです。

そんなに多くは泊まれないので、子供と女性優先で男性陣は帰宅。横浜近辺のスタッフなどがモバイルバッテリーを持ち寄りレンタル。充電式のポータブルファンとか、クーラーボックスも役に立ちました。

現時点までに約半数が通電し、残りの人もそちらで過ごすことになり、2日あまりのプチ避難所は終わりました。動ける人しかいなくても割と大変だったので、電気をはじめとしたインフラの一刻も早い回復を祈るばかりです。

 

夏の停電に備えて、あった方が良いもの

パッと思いつく水や非常食、着替えにファーストエイドキットの他に、今回役立ったもの、あると便利なものを列記してみます。

まず必須レベルなのが、容量が大きいモバイルバッテリー。スマホ2回以上フル充電できるものが複数あれば、かなり安心。ポータブルファンの電源にもなるし、ライト付きの物も結構あります。

スマホで言うと、音楽を入れておくのも地味にオススメ。動画やWebはかなり消耗するけど、音楽だけだとかなり持つので、暗闇でも好きな曲を流しておくと安心する人もいます。今回はパプリカが結構流れてた。

 

最強の電源は発電機、でも騒音と排気の問題があります。で、家庭用のベストはポータブル電源。最近は5万円以下でもなかなかの容量のものが手に入るので、現実的に一家に一台の備えの選択肢に入ってきてる気がします。冬場でもホットマットとか使えるので、あれば相当心強い。別売りのソーラーパネルと組み合わせて、晴れていれば日中に充電が完了するようにも出来たりするので、自分にとってベストの備えをしてください。

 

車のシガーソケットから充電できるUSB充電器。ポータブルバッテリーなどにも言えるけど、あまり安価なものはアンペア数が低かったりするので、スペックも要確認。

 

 

クーラーボックスは車輪付きのタイプや大容量のものが便利。購入したロックアイスを入れて開け閉めを控えれば、夜から朝までは十分に持つので、出勤前に冷たい飲み物や氷にありつける。ロックアイスや飲み物を小分けに保冷バッグに入れてからクーラーボックスに入れると、出し入れの際の影響を抑えられます。冷却ではなく保冷なので、隙間には新聞紙などを詰めた方がキープ出来ます。

 

 

寝袋。潜り込むだけでなく、適当なサイズに丸めてクッションにもなるので、車にも常備しておくと良いですね。冷感パッドも好きな人には良いかも。

車中泊するなら、硬度の違うウレタンマットを何種類か用意しておくと、段差を埋めるのに便利。予めホームセンターなどで調達して、自分の車に合うサイズにカットしておくと快適さが全く違います。 車中泊では、車の窓に合わせた網戸もあると便利。

 

LEDポータブルライト。懐中電灯もガラスのコップに被せるとランプ代わりに使えますが、通常の電球だと消耗が早いので、LEDのものを用意しておきましょう。

 

ポータブルファン。冷却効果は気休め程度ですが、風が室内を抜けない時や、雨で窓も開けていられないような時は、あるとないとでは気分がだいぶ違います。モバイルバッテリーとして使えるタイプは潰しが効きますね。

 

蚊帳。9日の夜、蚊帳を屋外に張って仮眠所を拵えました。現代の家庭では蚊帳がない家が多いけど、これがあれば風通しの良い場所に寝床を確保しやすいです。

 

あと、やっぱり水は大事。飲料水の備蓄はもちろんですが、台風など被災の可能性がある時は、浴槽にしっかり水を張っておいた方が良いです。

停電で湯沸かしは使えないけど、ガスでお湯を沸かすことができる時は、バケツの水に熱湯を足して温度を調節し、手桶で浴びると便利。洗面器でやるより格段に捗るので、100円ショップの物でもひとつ用意しておきましょう。バケツ一杯のお湯だと足りなくなりがちなので、バケツも2つあると良いですね。

 

携帯型のウォシュレットも、停電時には便利。洗うことに慣れていると、洗えないだけでもかなりストレスになります。そして、排水がダメな場合に備えるポータブルトイレ。1人当たり15〜20回分の処理用バッグと、密閉容器や袋も必ず揃えておきましょう。排水の心配があると、繊細な人は便秘になったり、水分を控えて熱中症になり易い怖れもあるので、安価なものでもあると安心です。

  

  

 

車のバッテリー上がりの対処

エアコンの使用でバッテリーが上がってしまった時は、ブースターケーブルで上がった車のバッテリーの+と生きてる車のバッテリーの+を繋ぎ、今度は生きてる車のバッテリーのマイナスから上がった車のエンジンフックなどエンジンブロックにつなぎます。ポータブル電源からでも給電は可能。

エンジンルームの金属露出がない場合は、バッテリーのマイナスに繋いでもいけます。車の取説にアース接続する場所が書かれてたりするので、確認しておくと良いです。接続の際は、ボディなどの金属に端子を触れないように注意しましょう。

接続が終わったら、生きてる車のエンジン始動→少し待ってから上がった車のエンジン始動。エンジンが掛かったら、ケーブルを接続した時の逆順で外していきます。外し終わったら暫くの間、車を走らせて充電しましょう。

車種、バッテリーの容量によって使うケーブルやジャンプの可否が異なるので、予め自分の車のバッテリーが上がった時にどうすべきか、ディーラーなどに確認しておくと良いですね。


冷凍庫に常備しておくと良いもの

保冷剤やペットボトル氷。容量に余裕があれば2Lペットボトルなどを凍らせておくとかなり持ちます。冷凍庫は、中身が詰まっていると保冷効果があって、新しい断熱の良い冷凍庫だとかなり長時間持つみたい。先ほど通電した家では、停電後3日近く経っているけど、冷凍庫の中心あたりは凍っていたそうです。

野宿やキャンプ慣れ

私ともう一人は野宿もOKなタイプで、9日の夜などは月も明るいし涼しくて良かったね〜なんて感じでしたが、慣れていない人にとっては、屋内では暗い&暑いがストレスで、車内は冷やせるけど寝心地が悪く、大変そうでした。同じ状況でも、慣れによって感じる辛さが違うので、日頃から野宿するような経験をしておくと良いかも知れません。

特に夏の場合、ベランダなどの屋外にケースなどを積み、上にマットを敷いて横になると、天候によっては室内よりよほど快適に眠れる日もあります。夏、秋、冬、雨、それぞれ過ごし方も違うので、たまに試しておくと良いです。特に小学生くらいの子供は、経験があると結構楽しんで過ごせたりするので、機会があれば試してください。

何事も、備えておくこと、そして困った時は人を頼ることが大事ですね。