偏差値60の壁なんてない

中学受験のサポート歴20年以上の経験から、心構えや考え方を公開します。

大学進学を見越して

現役進学率は、進学校を見ると筑駒が約6割で、開成/麻布/芝はいずれも5割を切ります。これに対し、附属校は早大学院は99%が学内推薦、早稲田80%(学内50%)、学習院77%(学内48%)です。以下はその他の進学状況で、年度によって多少変化はありますが、概ね8割はそのまま内部進学です。

学習院明治青学立教中央法政附属高の進学状況

附属校の進学状況

筑駒は約半数、開成は約3割、麻布は約2割が東大に現役、残りが他の国公立や早慶上理ICUで、それ以外の大学に現役で進学する子はあまりいません。芝も東大比率は低いものの、いわゆるGMARCHクラス以下だと浪人を選択する子も多いです。四谷偏差値50台の学校では、現役でGMARCHに入れない子も結構います。

中高時代は親の影響力は低下し、周囲の友人や学校などの環境の影響を大きく受けるので、中高でどんな環境に身を置くかが進路に関わってきます。とりあえずGMARCHクラス以上の大学なら就職で不利にはならないという考えなら、これらの附属校は魅力的な選択肢でしょう。より高いレベルの教育、国公立大学を目指すなら、四谷偏差値60台以上の進学校に入れておくと「それが普通」の環境を与えてあげることが出来ます。