偏差値60の壁なんてない

中学受験のサポート歴20年以上の経験から、心構えや考え方を公開します。

大学附属・系属中学の結果偏差値の推移:男子

前回の記事で触れた、付属校人気による難化傾向についてデータをまとめてみました。2019年度の結果80偏差値を、前年(2018年)と5年前(2014年)の結果偏差値と並べています。

1ポイント差は、小数点部分の差がわからない(44.49は四捨五入して44、0.01大きい44.50は四捨五入して45となるのに対し、44.50〜45.49までは0.99ポイント差でも同じ45になる)ので、とりあえず確実な変動として、2ポイント以上開きがあるものに背景着色してあります。数が多いので、女子は次回の更新で。

f:id:aswg-tutor:20190417191403p:plain

附属・系属中学の結果偏差値の推移:偏差値63以上(早慶

まず、早慶の偏差値63以上帯はほぼ変わらず。最上位層なので、そう簡単には変動しませんね。

f:id:aswg-tutor:20190417191816p:plain

附属・系属中学の結果偏差値の推移:偏差値55〜61(GMARCH

GMARCHの入る帯では前年比1ポイント、5年前に比べ1.25ポイントの上昇です。学校別では明治・法政・中央が上昇し、学習院がやや下降気味です。

f:id:aswg-tutor:20190417191847p:plain

附属・系属中学の結果偏差値の推移:偏差値49〜53

f:id:aswg-tutor:20190417191939p:plain

附属・系属中学の結果偏差値の推移:偏差値48以下

最も受験生が多い偏差値50を挟む帯では、入試17回の平均で前年比0.93ポイント、5年前に比べ1.4ポイント上昇です。偏差値47以下の帯では、日大豊山以外は横這いか下降気味です。

平均的な受験者層がマーチ附属や準進学校的な付属に惹かれる傾向はあるものの、人数の薄い上下層にはあまり影響が出ていないと言えそうですね。