今年も併願校検討用のデータから、東京一工国公医に合格する子が1クラス40人としてどれくらいいるかを出してみました。私大の進学者数も公開している学校では国公立合格率+私大進学率をまとめたものも出しています。
東京一工国公医に1クラスあたり何人入るか
まずは全体の一覧。中央には1クラスあたりの人数、左側に中学受験校、右側に高校受験校を並べています。開成のような併設型の学校は両側に記載し、中入生と高入生の比率を入れてあります。青系は男子校、黒は共学校、赤系は女子校です。
ここからは偏差値や卒業数などを表にしてあります。募集数と卒業数はズレがあるため、中入・高入のみ募集の学校は卒業数を入れてあります。
クラス半数以上の5校には高校受験のみの高校はなく、全て中学受験校が並びます。入学時は大半が東大をイメージしているような空気感のある学校です。
続いてクラス10人以上の17校。御三家に数えられる麻布、武蔵、女子学院に並んで、男子は駒東、海城、浅野、女子は豊島岡が入ってきます。共学は渋幕、渋渋、筑附に小石川ですね。塾での短冊も大きく、第一志望率がかなり高いゾーンです。
高入勢も、各地域のトップ公立高が名を連ねてきます。埼玉からは男子校の県立浦和、千葉勢は併設型の県立千葉と、高入の県立船橋に分散する形ですね。
次はクラス5人以上の28校。1回受験校の併願候補になりやすい複数回入試校が多く並びます。このあたりの学校では、東京一工医もそう遠くはないものの、旧帝+首都圏国公立や早慶でも良いかな、という空気も出てきますね。
クラス2人以上の45校。クラス上位から国公立早慶で良いかな〜という空気が強くなってくるゾーンです。東大や医学部を視野に入れるのは、周囲より気合が入った感じの印象ですね。
入口の選択肢
こちらは学校数と人数を入学種別で分類したものです。
一都三県全体からは約6人に1人が中学受験組、残る5人は高校受験組という感じです。クラスに2人以上、東京一工国公医に合格する同級生がいる環境に届くのは、中学受験からは29.4%、併設型一貫校の高校募集含む高校受験からは3.5%ですね。
全ての層をカバーする模試はありませんが、割合で考えると中学受験生全体からの偏差値は55.7、高校受験生全体からの偏差値で68.1くらいです。
どちらがきついというより、小学生から頑張る環境がある子たちの中で上3割に入るのも、中学生になって大勢の中から上30分の1に入るのも、ここに出ていない高校からトップになって扉をこじ開けるのも、それぞれの厳しさがありますね。
私大を含めた進学率
一部の学校では進学者数も公開しているので、国公立の合格数と有名私大の進学者数をグラフにしてあります。それぞれの大学群に含むのは以下の通りです。
○東京一工国公医
東京・京都・一橋・東京工業・国公立医学部
○旧帝首都圏国公立
北海道・東北・名古屋・大阪・九州・神戸
筑波・千葉・お茶の水・電気通信・医科歯科・東京外語・東京海洋・東京学芸・東京藝術・東京農工・横浜国立・東京都立・横浜市立
○早慶私医
早稲田・慶應・私立医学部
○上理ICU+GMARCH
上智・東京理科・国際基督教・青山学院・学習院・中央・法政・明治・立教
現役既卒合計の数値で、国公立合格者の進学率も100%ではないことから、開成と県立浦和は合計が100%を超えるため、占有比で100%幅に収まるようにしてあります。大まかなイメージとしてご理解ください。
まずは男子4校。県立浦和は東京一工医率、旧帝+首都圏国公立を加えたいずれも武蔵を上回る比率で、かなり優秀ですね。
共学の17校。中学受験で森村学園や開智に入るのと、高校受験で都立の三田や北園に入るのが、ほぼ同じような出口になっていますね。
女子18校。小入の田園調布雙葉と湘南白百合が同じくらい。県立浦和一女は鷗友や吉祥などに近い感じです。
こちらは大学付属の4校。上位層は東京一工を目指す早稲田、早慶を目指す学習院女子、大半が内進する法政と、それぞれ校風が出ていますね。
クラス1人以下の学校も含めた、193校分の大学合格実績データは以下にあります。
2022.7.17
こちらの記事でご紹介いただきました。ありがとうございます。