2022年度入試の各塾の合格数が出揃ってきました。まだ四谷大塚では一部の学校のみで、3月まで動きますが、とりあえず現時点での塾別の合格数や占有率、前年度からの増減などを掲載しておきます。
3大模試受験者の合格数
SO=SAPIX、合不合=四谷大塚+早稲アカ、日能研を各模試受験者の母体として、各校の合格数と比率を入れています。偏差値は合不合基準で、複数回入試のある学校は単純に数値平均を入れています。
1日10校
2月1日に入試のある10校です。50%以上は青着色、34%以上に緑着色しています。サピは9校、四谷は8校に着色で、日能研は0ですね。
Y63以上の28校
1日10校を含むY63以上の学校群です。比率的には1日校とあまり変わりませんね。
Y58以上の28校
Y58以上の学校群です。サピは青着色がなくなり、日能研に1つ色が入りました。
Y58未満の37校
Y58未満の学校群です。まだ四谷大塚では50以下は1校しか公開していないため、実質50〜58帯になっています。ここでの着色はサピがかなり減り、日能研はかなり増やしています。
偏差値帯ごとの合格者比率
各模試の帯ごとの占有比率です。今年も高偏差値帯ではサピが半数近くを占め、合不合は安定して4〜5割、日能研は58未満でぐっと増やしています。
前年度合格実績との比較
SAPIX(S)、四谷大塚(Y)、早稲アカ(W)、日能研(N)の合格数を前年度と比較して増減を出しています。+は青字、ーは赤字です。
SOの平均受験者数約7600名に対し在籍数は6425名で85%弱で、合不合や日能研模試も相応の外部受験者がいるので、母集団の目安としてご覧ください。
Y63以上
今年もこの帯ではSAPIXが圧倒的に強く全体の45%を占め、合格数も+134。四谷早稲アカはほぼ同数で並び微減、日能研の比率は少ないものの、特に男子校の多くでは昨年下げた分を2020年並みの水準に戻しただけでなく、栄光や駒場東邦など2年連続で増やしている学校もあります。
Y58以上
Y58未満
各塾の在籍者数に占める1日10校合格者数の割合
こちらでは、1日10校の合格者数が各塾の在籍者数に占める割合を出しています。2月1日1回入試校は1人で複数合格を取ることができず、例えば渋幕ー開成ー聖光ー筑駒と合格を取るような子がいても1人とカウントできるので、実際の上位層の人数を見るのに適しています。
20%以上にはサピのほか、エルカミノと希学園首都圏、グノーブルが入っています。グノーブルは500名を超える規模になりながらも、サピと同等の水準を維持しています。これらの塾で上位2割の位置につければ、1日校への進学可能性が高いと言えますね。
10%台には早稲アカのほか、アントレと駿台・浜学園が入っています。アントレは西側に2教室の小規模ですが、1割を超える武蔵合格者が出ていて目を惹きますね。
四谷大塚は合不合の平均受験者数ー早稲アカなので、実際の直営校生徒数とは異なり、日能研も関西など首都圏以外の受験生が多いので首都圏在籍者の合格率はわかりにくいため、参考用として灰字にしてあります。
今年も合格数が2〜4割も多い状態ですが、これには大きく2つの理由があります。ひとつは在籍を公表していない塾に多い「30時間以上で塾生としてカウント」というルール。当然重複が出ますね。もうひとつは、合格①→辞退矢印→繰り上げ合格②とカウントされることです。辞退しても合格数を減らすわけではないので、どんどん積み上がっていくわけですね。
学校別の各塾の合格者数
Y63以上の学校別合格者数を降順に並べてみました。共学の早実と県千葉以外の全ての学校でSAPIXがトップ。規模の大きい4塾が上位にきますが、小規模でも学校によっては結構上にくる塾もあるので、通いたい学校への合格数が他塾に比べてどうかなどのご参考に。
男子校
女子校
共学校
合格実績をどんな風に見るかについては、昨年のこちらの記事もご参考に。