偏差値60の壁なんてない

中学受験のサポート歴20年以上の経験から、心構えや考え方を公開します。

東京・神奈川・千葉・埼玉から東大に行く子の100人中84人は中学入試実施校の出身。

東大合格者の学部別合格者、現役と既卒込みの総数をまとめました。都立日比谷・県立湘南・芝など、学部不明の場合は現役数/総数のみ記載しています。詳細データは記事下部のリンクよりご覧ください。

※判明率90%の最新データはこちらの記事からどうぞ。

f:id:aswg-tutor:20190608095721p:plain

2019年東大合格者に占める割合

東大合格者3,084名のうち出身校が判明しているのは2,412名、78.2%です。判明分の内訳を見ると、一都三県の中学受験実施校の占有率は57.4%、一都三県の高校入試のみの学校が10.9%、他道府県校が31.7%となっています。他の地域には京大や北大などそれぞれの地域の旧帝大などの大学もあるので、一都三県に偏るのは当然ですね。

一都三県内で見れば中学受験実施校の卒業生数は26,004名で、一都三県の高校卒業生約25万人の約1割に過ぎませんが、合格者の占有率は84%。高校入試のみの学校が16%です。高校入試のみの学校でも、都立日比谷(現役29/総数47)や県立浦和(現役19/総数41)など、相当数の合格者を出す学校もありますが、全体から見ればごく僅か。一都三県から東大に進学する子の25人中21人が、中学受験実施校出身です。

更にこの中で、筑駒、開成、渋幕、豊島岡などを含む高校入試ありの51校は、卒業数17,320名で合格数685名(現役485名)、現役率2.80%、東大率3.95%。これに対し、麻布、駒東、海城や神奈川御三家、女子御三家など高校入試なしの43校は、卒業数8,684名で合格数は700名(現役525名)、現役率6.05%、東大率8.06%。

他の国公立大や医学部、早慶など何を基準にするかによって多少の変化はありますが、少なくとも東大に関して言えば約1割の人数で84%を占める中学受験組と、約9割の人数で16%の受験回避組、どちらが進学意識が高いかははっきりしていますね。

東京都に絞ってみると、掲載した中学受験実施校の卒業生は14,653人、合格者は1,038人なので、約7.1%が東大に進学していることになります。判明分だけで見れば1,176人中1,038人で、占有率は約88%。

これに対し、東京都の高校卒業者数は102,326人なので、それ以外の高校の卒業生は87,673人、仮に判明分138人に加え出身校未判明分672人の合計810人全てだとしても東大進学率は約0.9%。100人に1人も入らないわけですね。もし判明分138人だけなら、東大進学率は約0.15%なので、1,000人に1人か2人です。

大学なんてどこでも良い、中高なんかどこでも良い、高卒認定でも良い、中卒だって良い、いろいろな考え方がありますし、学歴で幸せになれるとは限らないのも、高収入が幸せとは限らないのも、同意します。でも、どうせ学ぶなら、同じように高いレベルで努力する仲間と刺激し合い、競い合い、支え合える方が、良い環境だと思います。

f:id:aswg-tutor:20190608120727p:plain

東大率10%以上の16校 平均偏差値66.8

f:id:aswg-tutor:20190608120747p:plain

東大率3%以上の17校 平均偏差値63.7

f:id:aswg-tutor:20190608120808p:plain

東大率3%未満/合格2名以上の37校 平均偏差値56.1 ※赤字は日能研R4

PDFとエクセルの閲覧とダウンロードはこちらからどうぞ。

全一覧PDF

全一覧xlsx

分割PDF

分割xlsx