偏差値60の壁なんてない

中学受験のサポート歴20年以上の経験から、心構えや考え方を公開します。

子供へのメッセージ その2 日々の大切さ

今日は日々の大切さや関わり方について。改変統合で文章の体裁を整えるのに、手紙の草稿風になっていますが、実際お渡しするのはもっとラフなものです。ご自分の考えやお子さんとの関係性の中で、大事なことを自分の言葉で伝えて頂くことが大切だと思います。

日々の大切さ

○○が赤ちゃんの時は、本当にびっくりするくらい可愛かった。でも、もう二度と“赤ちゃんの”○○には会えない。幼稚園生の○○にも、小学一年生の○○にも会えない。時間は誰にでも平等だけど、特に子供は自分より成長していくスピードが速いから、本当にあっと言う間に感じる。

初めてママって言った時、立って歩いた時、自転車に乗った時や泳げた時、一緒にいられて嬉しかった。前は出来なかったことが出来るようになるところを見れたのは、お母さんの宝物で、かけがえのない時間。

どんなことでも2〜3年やると慣れるけど、初めのうちは難しい。やっと赤ちゃんのママに慣れてきた頃には、○○は幼稚園生。幼稚園生のママに慣れたら小学生。低学年に慣れたと思ったら、もう高学年。たぶん受験も慣れてきた頃には終わっちゃうから、下手でも自分に出来る一番良いと思うことをしたい。

小学生の○○と一緒に過ごせるのは、あと320日。小学生の○○に「おはよう」って言えるのは、あと320回しかないし、ランドセル背負った○○に「行ってらっしゃい」って言えるのは、あと180回くらい。一日一日が、すごくすごく大切。

どうして関わるのか

最初は赤ちゃんだった。お話ができるようになって、好きなことや嫌いなことも出来て、お友達も出来て。だんだん自分で出来ることが増えて、その分、お母さんの言うことは聞かなくなって。

○○が大人になっていくと、お母さんが一緒にしてあげられることはもっと少なくなっていく。歯磨きも、着替えも、自転車も、最初は一緒にやったけど、今は自分で出来るし、お母さんがやってあげたらおかしいでしょう?

これから大人になるまでに、もっと自分の力で切り開くことが増えていく。意地悪な言い方や喧嘩はしない方が良いけど、いつまでもお母さんの言うことを聞くだけの子なら、お母さんより賢くなれない。自分の経験と考えを持って、お母さんより賢い人になって欲しい。

(男の子なら)中学生になったら声変わりもして、こうやって一緒になんて出来ないだろうし、勉強だって難しくなって、○○の方が詳しいことも増えていく。今ならまだ、受験にお母さんの力も少しは貸してあげられるから、○○が成長していくところを傍で見て、覚えておきたい。

受験までは270日、週報はあと30回くらい。プリントに丸付けしたり、お迎えに行ったり、一緒に学園祭に行ったりして、去年の夏休みから今までと同じだけ時間が過ぎたら、受験のお手伝いはもう終わり。

一回しか経験出来ないことだから、どんなことでも相談して欲しいし、お母さんが良いと思うことも話すし、一緒に頑張ったり、喜んだりしたい。