以下は、四谷大塚の合格者偏差値分布と合不合判定を組み合わせた表です。前年合格者の分布と比べかなり異なる幅になったり、判定も色々なズレが生じるのがわかります。
筑駒の合格者分布は、合不合の80〜20%判定の幅より上にずれていて、麻布は80〜20%判定の幅より上下にかなり幅広く広がっていますね。
また、80%判定を前年合格者の平均偏差値と比べると、開成は同じ、早稲田/早大学院/芝で1上、学習院は2上になっています。
20%判定を前年合格者の最小偏差値と比べると、早大学院/芝で2下、学習院は1下、早稲田は2上、開成は5下に設定されています。
2019の合格者と比較すると、早大学院は50%偏差値にも合格者なし、開成/芝/学習院は20%偏差値では合格者なし、早稲田は20%偏差値より3下にも合格者あり。
このように、前年までの合格者の偏差値をベースに、受験希望者のスコアなどを重み付けして出した判定偏差値も、それほど安定したものではないことがわかります。
もちろん、合格者偏差値の幅の中の受験者が全員合格しているわけでもありませんから、偏差値は80%ラインが合格平均あたりの通過点=基礎学力の目安と捉えて、そこから傾向分析や過去問のやり込みなど合格点を取るための詰めをしっかりやることが大事です。
一般向けのテキストで受ける共通模試で80%偏差値に到達することが 一次試験で、このラインを抜けて学校別の対策をしてから挑む入試本番が二次試験、くらいのイメージでも良いでしょう。