偏差値60の壁なんてない

中学受験のサポート歴20年以上の経験から、心構えや考え方を公開します。

2021年中学入試合格実績の各塾の比較 暫定版(SAPIX/四谷大塚/早稲田アカデミー/日能研/栄光ゼミナール/TOMAS/市進)

2月15日までに公開された各塾の合格実績比較暫定版です。今年も合格実績比較のページへのアクセスがかなり増えてきたので、比較できる78校分を暫定公開します。

今回の対象校の総合格者数では、1位はSAPIXで12,176名(-204)、2位の四谷大塚が9,030名(-275)、3位の早稲アカが7,580名(+477)、4位の日能研が6,860名(-822)となっています。以下、TOMASが1,342名(+79)、栄光ゼミナール1,336名(-472名)、市進1,078名(-145)です。

あと3月の最終版まで合格者は増えますが、現時点でもSAPIXは特に上位層で強く、コロナ対応で先んじた早稲アカが躍進しています。TOMASも上昇傾向で、逆に日能研と栄光ゼミナールは苦戦したと言えるでしょう。

また、合格者が全体で5割くらい多く存在する不思議現象は今年も続いていて、例えば今年の開成合格者398名に対し合計は552名です。比較は偏差値順に3ブロックに分けてみます。

まず、第一グループは1位がSAPIXで4,695名(-3)、2位に早稲アカが入り2,151名(+106)、3位は四谷大塚で2,101名(-125)、4位の日能研が1,161名(-197)です。SAPIXは2位と3位の合計を上回る圧倒的な数字で、大きく伸ばした早稲アカが2位に食い込んでいます。

10人以上の増加校は、SAPIXが麻布、早稲田、普通部、早大学院、渋幕、筑附。早稲アカは早稲田、駒東、豊島岡、雙葉、洗足、渋幕、渋渋。四谷は早稲田、フェリスで、日能研は駒東のみです。

https://e-tutor.tokyo/data/20210216/1.png

第二グループでは1位はSAPIXで5,558名(-168)、2位の四谷大塚が4,399名(-234)、3位が日能研が3,806名(-507)、4位の早稲アカが3,669名(+117)。この帯になると四谷が強くなってきて、日能研も上がってきますが、この層で特に大きく減らしたため、早稲アカとの差が小さくなりました。

10人以上の増加校は、SAPIXが芝、サレジオ攻玉社逗子開成立教女学院東邦大東邦、青学。四谷は東邦大東邦立教新座、開智。日能研攻玉社逗子開成鎌倉学園。早稲アカは桐朋立教新座、都市大、浦明、淑徳与野明大明治、開智でした。

https://e-tutor.tokyo/data/20210216/2.png

第三グループでは1位の四谷大塚が2,530名(+84)、2位はSAPIXで1,923名(-33)、3位の日能研が1,893名(-118)、4位の早稲アカが1,760名(+254)でした。

10人以上の増加校は、四谷が成城、東洋英和、大妻、共立、山脇、品川女子、神大附、芝浦工大柏、専大松戸SAPIXは晃華、山脇、中大横浜神大附、法政。日能研は香蘭、共立、日本女子、山脇、芝浦工大柏、成蹊。早稲アカは巣鴨学習院、成城、東洋英和、横浜共立、晃華、大妻、共立、山脇、品川女子、神大附、芝浦工大柏、専大松戸となっています。

https://e-tutor.tokyo/data/20210216/3.png

TOMAS、栄光ゼミナール、市進の数値も入ったPDFは以下からご覧ください。

2021年中学入試 各塾合格実績比較 暫定版


東京一工国公医にクラスから何人くらい合格するか

先日掲載した「40人クラス換算で何位くらいまで」というデータが好評だったので、東京神奈川の高校受験で進学できる公立高校も入れた表を載せておきます。

40人あたり換算で、学校によって1クラスの人数も異なるので、実際の人数に合わせて読み替えてください。進学先でどのくらいの成績を目指すのか、ひとつの目安に。

有名国公立には旧帝大の北海道、東北、名古屋、大阪、九州、難易度が同格の神戸、首都圏近郊国立の筑波、千葉、医科歯科、東京外語、横浜国立、お茶の水、電気通信、東京学芸、東京農工、公立の東京都立、横浜市立の17大学を選んでいます。細かいデータは最下部のPDFをご覧ください。

 

2022年版はこちら

東京一工国公医にクラス10人以上の18校

高校から入れる公立では、日比谷と国立の2校が入りました。

https://e-tutor.tokyo/data/20210214/01.png

 

東京一工国公医にクラス5人以上の26校

高校から入れる公立は、高校受験の西、横浜翠嵐、湘南、戸山に、高校受験ありの都立武蔵を加えた5校です。

https://e-tutor.tokyo/data/20210214/02.png

 

東京一工国公医にクラス2人以上の30校

高校から入れる公立は、高校受験のみの八王子東、青山、新宿、柏陽、川和、厚木、立川に、高校受験ありの両国、大泉、富士、市立南を加えた11校です。

https://e-tutor.tokyo/data/20210214/03.png

 

東京一工国公医にクラス1人以上の34校

高校から入れる公立は、高校受験のみの小山台、国分寺駒場、三田、竹早、多摩、小田原、横須賀、相模原、横浜、平塚江南、高校受験ありの都立白鴎、横浜市立YSFH、川崎市立川崎の14校です。

https://e-tutor.tokyo/data/20210214/04.png

 

東京一工国公医の合格率上位40校 

合格比率グラフは、水色が東京一工国公医、緑色が 有名国公立、灰色はその他の割合です。率は卒業数で現役既卒の合格数を割ったもので、毎年スライドしていくので、だいたいの進学先のイメージとしては遠くないと思います。

https://e-tutor.tokyo/data/20210214/11.png

東京一工にはちょっと届かない層の選択肢として、都内私学は早慶私医を選択する子が多めなのに対して、神奈川や千葉の高校は地元の横国千葉大、公立高校や上位女子校も国公立志向が強い傾向があり、有名国公立までの合計で並べ替えると下のようになります。

https://e-tutor.tokyo/data/20210214/cf.png

早慶私医や海外など、学校によって色々な空気があるので、受験校として考える場合はそういう部分もイメージしてみると良いですね。

東京一工国公医+有名国公立合格率:男子校

https://e-tutor.tokyo/data/20210214/12.png

 

東京一工国公医+有名国公立合格率:女子校

https://e-tutor.tokyo/data/20210214/13.png

 

東京一工国公医+有名国公立合格率:共学校 

https://e-tutor.tokyo/data/20210214/14.png

 

東京一工国公医+有名国公立合格率:東京都立・神奈川県立の高校受験高

https://e-tutor.tokyo/data/20210214/15.png

難関私立大学を含む進学先比率

私立大学を合格数で載せないのは、こちらの記事でも書いたように、早慶や私大医学部でも合格数の4分の1くらいしか進学しなかったり、GMARCHだと1割くらいのケースも多い=1人で幾つも合格を取るので、進学先での順位をイメージするにはあまり適さないためです。

私立大学への進学数もわかる高校のみ、グラフにしてあります。 難関私大には青山、学習院、国際基督教、上智、中央、東京理科、法政、明治、立教の9大学をカウントしています。早稲田と学習院女子は半数が上の大学に進学するので、そこが突出した形になっていますね。

https://e-tutor.tokyo/data/20210214/16.png

主要大学合格数一覧PDF(進学数非開示の学校は私大未入力多数)

 


2月4日以降に出願可能な中学入試

タイトル通りです。画像は締切日で3ブロックに分けてあり、PDFには最寄駅やホームページURLも入れてあります。締め切りや出願条件など備考欄ではカバーしきれない内容もあり、誤りもあり得ますので、ご利用の際には必ず公式ホームページの募集要項などをご確認ください。

別:男子校、女子校、共学校

地:東京、神奈川、千葉、埼玉

Y:四谷大塚80%偏差値

首:首都圏模試80%偏差値

締切:出願締め切り日(主にWEB出願ですが、窓口で当日受付可能とか通知表のコピーが必要など、様々な条件があるので必ずホームページでご確認ください)

入試:入試日(pがついているものは午後入試)

男子用

https://e-tutor.tokyo/data/20210204/b.png

 

女子用

https://e-tutor.tokyo/data/20210204/g.png

 

PDF

https://e-tutor.tokyo/data/20210204/4日以降出願可能女子用.pdf
https://e-tutor.tokyo/data/20210204/4日以降出願可能女子用.pdf

 

https://e-tutor.tokyo/data/20210204/4日以降出願可能男子用.pdf
https://e-tutor.tokyo/data/20210204/4日以降出願可能男子用.pdf

中学受験のゴールは、次への通過点

明日になれば、東京・神奈川の入試が始まりますね。今年は新型コロナウィルスの影響で手探りや変更も多く、例年以上に気が抜けない日々だったと思いますが、あと僅か。体調第一で、無事に乗り切ってください。

これから合否も出てきますが、この数日間に親が発した言葉を、子どもは何年経っても覚えています。子どもの脳裏に、どんな自分の姿を焼き付けておきたいか、イメージしてみましょう。

例えば「もっとやれば良かったのに」「自業自得」「お金と時間の無駄」「勉強させてごめん」など、こういう台詞は自慰と自傷ブレンドみたいなもので、誰にもプラスがないし、多分あまりいい顔もしてないですね。

理想や完璧から比べれば違うこともあったかも知れないけど、ほんの5年前に1年生だったにしては、頑張った方です。だから、まずそれを伝える。おそらく子どもも、ボロボロの顔でも「最後までよく頑張った」って言ってくれた親を覚えていたいでしょう。合否に関係なく、頑張ったことは同じ。一番近くにいた親が、それを何より大事に伝えてあげると良いですね。

積み重ねをやめないこと

こちらは、各校からの大学合格実績から、東京一工国公医と、旧帝+首都圏近郊の有名国立大学への卒業生数に対する合格率と、40人あたりにした場合の人数です。やはりクラスの半数以上の4校や10人以上の12校には、憧れの第一志望になりやすい難関が並びますね。そして同時に、ここに入れば安泰とか、ここ以外では望みなしってことでもありません。

例えば、②の真ん中の成績の子と、③のクラス5位や④でトップを争う子だったら、大学受験時の選択肢は後者の方が広かったりするわけですね。だから、憧れ校に入っても普通以下では、6年後の選択肢は狭くなるかもしれないし、偏差値帯が1〜2本下の学校に進んでも、そこでしっかり上位を取っていけば選択肢は広がるわけです。

f:id:aswg-tutor:20210131042035p:plain

f:id:aswg-tutor:20210131042038p:plain

f:id:aswg-tutor:20210131042041p:plain

f:id:aswg-tutor:20210131042044p:plain

f:id:aswg-tutor:20210131042046p:plain

塾に置き換えれば、1組だったら真ん中より前だったらどこでも入れるけど、2組なら上4分の1、3組でも上1〜2割を目指せば良いだけ。4組や5組でもトップを争える子なら、最高レベルまで届くケースも多い。大手だけでなく、個人塾などからでも合格する子はいますね。

高偏差値校に進学するのは、そういう先輩や同級生が多いことや、学習指導や課外活動の充実などのメリットを享受できることが大きいと思いますが、学力自体は個人戦で、日々の積み重ねや取り組む姿勢が大きく影響します。良いハコに入っても努力が足りなければその先は覚束ないし、どこの学校でもしっかり積み重ねれば伸びます。

ですから、合否に関わらず、次の目標に向けて一歩を踏み出すこと。本人がリベンジとか思うのは好きにさせれば良いですが、周囲が押し付けるものじゃありません。自由な学校生活を送りつつ将来の可能性を広げるために、また一歩ずつ歩みはじめることが大事です。

ここに載ってる学校だけの話ではなく、例えば公立ルートからでも、どこの何番あたりの子がどんな進路に進んでいるか、その位置からはどんな視界が広がるのか、いつでも教えてあげられるようにしておくと良いです。合格比率のグラフなどは下部に入れておきますね。


なんのための勉強か

勉強ってなんのために必要だと伝えていますか?個人的には学力と、それを得る努力の方法を身につけるためだと思っています。学ぶことは、先人の知恵を自分のものにすること。多くを学ぶことは、寿命が延びることにも通じる価値があります。

何も学ばないヒトが、一生のうちに石器と壁画に辿り着いたら大天才。現代の先端で思考や創造を働かせるには、過去の遺産は活用しないと闘えない。大きな土台を築いた先に、やっと個を載せるところに辿り着くわけです。

だから、学ぶことは思考力や創造力と逆行しません。基礎基本、色々な解法や知識、そういったものを活用できるようになってこそ、より深く鋭い思考ができる。自由な発想を抑えつけられたり、失敗を糾弾されるような環境は芽を摘みますが、学業に勤しむことで視野や発想が閉じるわけではないです。

一般向けのメディアやウェブ記事を気にするのは止めましょう。あれは1千万人に向けて喋ってること。全員が中学、大半は高校まで進む中で、勉強が嫌い、挫折した、強制された、そういう経験を持っている人は多いから、その話のネタを投げてるだけです。スポーツの野次とか芸能人の不倫みたいな消費娯楽の一部であって、ガチで闘ってる人に向けたものじゃない。

人目を惹くために、恐怖煽り&断定調&ラベリングを最大限活用。○○が危ない、本当の○○、真の○○、○○の人の三つの特徴、、、とかね。本当の〜真の〜とか言いだしたら「あぁ、一般向けのビュー稼ぎ(ガチ層は読む価値なし)の記事だな」くらいに思っていればいい。

塾や作戦、本人の意欲に親の関わり、後付けではなんとでも言えるけど、どれもイマイチでも勝つときもあれば、しっかりやって負けるときもある。相手のある競争や勝負事になれば、当たり前のことです。

人の言葉や話す内容は一定ではなく、聴衆や読み手を意識します。まして商業メディアなら、売上も大事な目的のひとつ。どんな経歴や知見の持ち主かはあまり重要ではありません。誰に向けて、何の目的で話しているのか。論説文の読み解きと同じで、そういう構造を考えたり、俯瞰で見るのも大事ですね。


背負い込まないこと

もし不本意な結果だったとしても、何もかもを背負いこむのはやめましょう。勝ちも負けも子どもの結果、親が奪うことじゃないです。親がどれだけ苦労しても、どれだけ悩んでも、そんなのは闘ってる子どもには関係ない。自分もそうだったでしょう?順番です。ちゃんと子どもが結果を受け止める、支えになってあげれば良いし、自分なりの愛情で見守っていればいい。

ショックは分けあっても良いけど、本人に親、塾や周りの環境、それに運も影響しての結果です。だから、後悔は小さくしましょう。ゼロでなくても、反省点に変えて前に向ける。闘わせた責任は、謝罪や代償行為で負うものじゃないです。頑張りを認めて、自分の力で選び取るようになるまで、もうしばらく背中を支えてあげる。

子どもの選択肢や可能性を広げるために頑張ってきたなら、ここからが大事です。ひと息も入れずに突き進めってことじゃないけど、勉強を嫌いにさせたり、挫折感を増幅させて肩に乗せるのは目的と違うはず。

中学受験はひとつの短期目標です。そこを目指して競争があるから継続できるし、その過程で学力と努力を磨いてきたわけです。今の結果は、どんなものであれ途中経過、階段の初めの方に過ぎませんが、努力を積み重ねて得た学力と努力は、この先も力になる。

旅に出るなら、ホテルや旅館、交通機関、レジャー施設から飲食店まで、いろいろと調べて、より良いところ、満足できそうなところを探すのは良いですね。そして、実際の旅では、そこがどんなルートであれ、楽しむことが大事。文句タラタラ、がっかり失望、そういうノリでは楽しめない。

学校も、そういう外的な要素のひとつです。良いところにはそれだけの価値があるけど、それ以上でもそれ以下でもない。どこで何をどう楽しむか、どんな旅になるかは、自分たちで決めていくことです。

受験が終われば、また6年の2000分の1が始まります。20日過ぎれば1%を失い、200日過ぎれば1割を失う。その分、後ろの負荷が重くなり、届く範囲が狭くなる。6年を楽しく、いろいろ欲張って乗り切るには、隙間時間に勉強する姿勢なんかも、かなり大事です。そのために、凹みも浮かれもほどほどに、次のスタートを切りましょう。

将来自分の選んだ道に進む時に、学力や体力や気力や努力、いろんな力が助けになる。だから目指すことが明確でないなら、とりあえず頭と体を鍛えておいて損はないです。せっかく積み上げてきた力は、繋げていけると良いですね。

 

大学合格データ

男子用と女子用の合格比率グラフは、水色が東京一工+国公立医学部、緑色が旧帝大+首都圏近郊の有名国立大学、灰色はその他の割合です。率は卒業数で現役既卒の合格数を割ったものですが、結局毎年スライドしていくので、だいたいの進学先のイメージとしては遠くないと思います。

私大合格数は、対象校からは合格しても早慶で3〜4人に1人、理科大や法政に至っては10人に1人くらいしか進学しないので、国公立に絞っています。細かい数字を見たい方は最後のPDFをどうぞ。

進学数がわかる学校のみ、私大の合格数も比較表を入れましたが、ここでは早慶+私大医学部をひとつのグループにして、もうひとつの難関私大の方に上理ICUとGMARCHを入れてあります。

よく「早慶上理」とか「早慶上理ICU」と括られることもある大学ですが、上智は私大医学部や青学立教より合格数に対する進学選択率が低く、理科大GMARCHのうち法政以外の全てより進学選択率が低い、そしてICUは合格数自体がかなり少ないといった理由で、この表では早慶とは別枠にしました。逆に私大医学部の方は、学校の偏差値帯に関わらずほぼ4人に1人が進学を選ぶため、早慶と同じグループにしてあります。

f:id:aswg-tutor:20210131053459p:plain

こういう数字は選び方ひとつで印象は変わりますし、成績上位でもお茶の水などの女子大や海外大を選ぶ子もいます。また、同じくらいの学力層でも、都内校だと早慶などに向きやすいのに対し、千葉・神奈川校からは、身近な千葉大横国大を目指す傾向があります。まぁ学校が次の進学先を保証してくれるわけではないので、参考のひとつとしてご覧ください。

男子用

https://e-tutor.tokyo/data/20210131/gm.png

 

 女子用https://e-tutor.tokyo/data/20210131/gf.png

 

 私大進学率入り

https://e-tutor.tokyo/data/20210131/ga.png 

大学合格進学データ(PDF)

 


塾による偏差値の違い 2021年度中学受験用最終版(女子) SAPIX/四谷大塚/日能研/市進/首都圏模試

各塾の偏差値比較の女子最終版です。男子以上に偏差値の上下動が少なく、2塾で上昇したのは鷗友と山脇の2校だけとなりました。

塾による偏差値の違い

抽出対象はSAPIX第4回合格力判定SO、四谷大塚合不合6回、日能研12月R4、市進9月、首都圏模試1月です。日程別でも掲載しています。

https://e-tutor.tokyo/data/20201231/g1.png

 

こちらは日程順です。

https://e-tutor.tokyo/data/20201231/g2.png 

春との比較で上下動のあった入試

鷗友は2月1日、3日ともSOと合不合で上昇。山脇は1日午後と4日で上昇しています。他には男子でも上昇が見られた1月21日の千葉日大第一が日能研で上昇して、2日の吉祥女子と法政第二が2塾で下降したくらいで、大幅な変動は見られませんでした。

https://e-tutor.tokyo/data/20201231/g3.png

分布イメージ

SAPIXの偏差値55以上の層は、四谷日能研の偏差値63以上の層とほぼ被っていて、S45〜54の中間層が、YN55以上と重なる感じです。本記事で首都圏模試50未満の入試が出てこないのは、SAPIXの偏差値表になく比較できないためです。

f:id:aswg-tutor:20201107180405p:plain

御三家クラスの学校に入学すると、塾の学校別クラスの上2割+その下の中間層5割から1〜2割という感じになります。Y60くらいの学校には、学校別クラスの中間層〜下2割の子が多くなり、他のクラスからも入ってくる感じですね。

Y50でも首都圏模試の上1割くらいですから、小学校では上位層の子たちの集まりです。入試偏差値の数ポイントより、入学後の姿勢がその後の学力や進学先に大きく影響を与えるので、入試がゴールではないというイメージを親がしっかり持つことも大事ですね。

塾による偏差値の違い 2021年度中学受験用最終版(男子) SAPIX/四谷大塚/日能研/市進/首都圏模試

各塾の偏差値比較の男子最終版です。今年は例年に比べると出だしから偏差値の上下動が少なめで、最後までその傾向は続きました。あまり人気が集中するところもなく、比較的安全志向で推移した感じです。

塾による偏差値の違い

抽出対象はSAPIX第4回合格力判定SO、四谷大塚合不合6回、日能研12月R4、市進9月、首都圏模試1月です。今回は日程別の区切りでも掲載しています。

https://e-tutor.tokyo/data/20201231/01.png

 

こちらは日程順です。

https://e-tutor.tokyo/data/20201231/02.png

春との比較で上下動のあった入試

1月は、12日の城北埼玉と21日の千葉日大第一が3塾揃っての上昇で、16日の栄東東大4教科はSAPIXのみ3ポイントの下降。同日の栄東東大算数は64なことから、SAPIX上位層の算数強者が1教科型に流れ、4教科型の競争が少し緩くなる可能性があるようです。麻布並の難関なことには変わりありませんが。

2月1日は駒場東邦が3塾で上昇し、海城、サレジオ、成蹊なども少し上昇が見られます。複数の算数午後入試が合不合で1ポイント下げました。

2日の大学附属は1〜2ポイントの上下動があり、立教池袋と青山学院が2塾でダウン。算数午後と同様、これまでの過熱がひと段落という印象ですが、易化と言えるほどの変化ではありません。午後の日大豊山は2塾で2ポイント上昇しているので、少し難化する可能性がありますね。

3日以降は揃って上下するところはほとんどなく、4日の獨協が2塾で上がっているくらいです。

https://e-tutor.tokyo/data/20201231/03.png

分布イメージ

SAPIXの偏差値55以上の層は、四谷日能研の偏差値63以上の層とほぼ被っていて、S45〜54の中間層が、YN55以上と重なる感じです。本記事で首都圏模試50未満の入試が出てこないのは、SAPIXの偏差値表になく比較できないためです。

f:id:aswg-tutor:20201107180405p:plain

御三家クラスの学校に入学すると、塾の学校別クラスの上2割+その下の中間層5割から1〜2割という感じになります。Y60くらいの学校には、学校別クラスの中間層〜下2割の子が多くなり、他のクラスからも入ってくる感じですね。

Y50でも首都圏模試の上1割くらいですから、小学校では上位層の子たちの集まりです。入試偏差値の数ポイントより、入学後の姿勢がその後の学力や進学先に大きく影響を与えるので、入試がゴールではないというイメージを親がしっかり持つことも大事ですね。

 

塾による偏差値の違い2021年度中学受験用(女子)11月版 SAPIX/四谷大塚/日能研/市進/首都圏模試

最近はめっきり冷えてきて、合不合も残すところあと2回ですね。模試の結果で一喜一憂しやすい時期ですが、数ポイントの差で50%が80%になったり、20%になったりすることに振り回されるより、弱いところをあと何周できるか、過去問の相性はどうか、どんな工夫をすればその学校で得点しやすくなるのかなどに目を向けて、一歩づつ着実に強化していきましょう。

 

2023年夏版はこちらです。

塾による偏差値の違い

抽出対象はSAPIX第2回合格力判定SO、四谷大塚合不合4回、日能研10月R4、市進9月、首都圏模試10月です(市進と首都模試は前回と同じ)。今回はいつもの偏差値順のほか、日程別の区切りでも掲載してみました。

 

偏差値順

https://e-tutor.tokyo/data/20201107/ss1.png

 

日程別

https://e-tutor.tokyo/data/20201107/ss2.png

 

各塾の偏差値動向

6月の偏差値との比較でも、3塾揃って上げているのは1月の千葉日大第一(1/21)と2月1日の鷗友学園女子の2入試のみ。2塾でも2月1日の共立女子、2月1日午後の山手学院Aの2入試です。

下降も3塾は2月2日の法政第二、2塾が吉祥女子2だけで、あまり大幅な変動のない落ち着いた推移ですね。

https://e-tutor.tokyo/data/20201107/ss3.png

 

分布イメージ

SAPIXの偏差値55以上の層は、四谷日能研の偏差値63以上の層とほぼ被っていて、S45〜54の中間層が、YN55以上と重なる感じです。

f:id:aswg-tutor:20201107180405p:plain

SAPIX40前半や四谷50前後でも、首都圏模試だと63以上だったりします。全く教育意識のない家庭は首都圏模試も受けませんから、全体から見れば上1割にも満たない、教育熱心な家庭で育った学力の高い子が集う、恵まれた環境に進めるわけですね。